ラジオ番組「オトナル原口大輝のエスケープジャーニー」ゲスト：日本音響研究所 所長 鈴木創さん

音声広告事業を展開するオトナルによる、FM大阪にて放送中のラジオ番組『オトナル原口大輝のエスケープジャーニー』。番組では毎回、話題のポッドキャスターやポッドキャスト番組を紹介しています。

ゲストとして、日本音響研究所所長の鈴木創さんが出演しました。

ラジオ番組『オトナル原口大輝のエスケープジャーニー』とは

FM大阪で、毎週土曜20:30～21:00に放送中のラジオ番組『オトナル原口大輝のエスケープジャーニー（通称：オトナルej）』。

本番組は、日々慌ただしい生活を送っているリスナーに、いま話題のポッドキャストなどの気になるコンテンツを紹介する「現実逃避コンテンツ紹介プログラム」です。本番組はポッドキャストとしてSpotifyやApple Podcast、Amazon Musicでも配信されており、ポッドキャスト限定の「アフタートーク」も聴くことができます。

今回のゲスト『日本音楽研究所』

音声・音響に関する鑑定及び研究開発、商品開発、ノイズ減少処理、騒音調査、講演会等、音に関することならば、なんでも取り扱っております。

URL：https://onkyo-lab.com/

前編：タケモトピアノのCMはなぜ赤ちゃんに効く？犯罪捜査や子育て、美味しさにも役立つ「音の科学」とは（#59）

鈴木さんが所長を務める日本音響研究所は、科学警察研究所を前身に持つ「音のプロフェッショナル集団」です。現在も誘拐事件の犯人特定や背景音分析といった犯罪捜査を支援する傍ら、その高度な解析技術を活かした商品開発にも携わっています。

なかでも興味深いのが、赤ちゃんが泣き止む音の研究です。そこには「覚醒化」と「鎮静化」という2つのアプローチがあるといいます。 あの有名な「タケモトピアノ」のCMソングは、音色の急な変化や刺激的な要素が、赤ちゃんの耳に届きやすい周波数帯に絶妙に配置されています。これにより、赤ちゃんの意識を音に向けさせる「覚醒化」が起こり、泣き止む効果を生んでいるのではないかと鈴木さんは分析します。

また、昨今注目されるASMRについても、森永製菓らとの共同研究エピソードを披露。食感音（咀嚼音）の解析を通じて「美味しさを後押しする音のデザイン」を追求するなど、音響技術の意外な活用法についても語られました。

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後編：万博にも出展！伝統工芸×最新技術を融合「畳スピーカー」誕生秘話（#60）

後編では、現代社会が抱える「音」の課題から、音響技術が切り拓く新たな可能性までを深掘りしました。

まず話題に挙がったのは、コロナ禍以降に顕在化した生活音のトラブル。在宅ワークの普及で周囲が静かになった分、かえって建物内の生活音（暗騒音）が目立ちやすくなりました。これが隣人との摩擦や裁判に発展するケースも増えており、現代特有の社会問題となっているといいます。

番組では、音による社会貢献の取り組みも紹介。愛知県警との連携では、高齢者を特殊詐欺から守るため、心理学的な視点を取り入れた「自動音声の伝え方」を研究・指導しているそうです。また、AIによる合成音声（ディープフェイク）の真偽鑑定など、最先端の捜査支援についても触れています。

番組の終盤では、伝統工芸とテクノロジーの融合についても語られました。熊本県のイ草を使用した「畳スピーカー」の開発は、日本の伝統的な「良い音」を科学的に分析し、その価値を再発見する試みです。先日開催された大阪・関西万博でも出展され、大きな注目を集めました。

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「AUDIO MARKETING INSIGHTS」では、今後も「オトナル原口大輝のエスケープジャーニー」に関する記事を投稿していきます。

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