テクノロジーを起点に新しい表現や体験を開発するDentsu Lab Tokyoは、10月に幕張メッセで開催されたCEATEC 2025に出展し、会場では、食べない咀嚼体験を生み出すプロジェクト「Phantom Snack」を含む3つの体験型展示を行いました。
「Phantom Snack」が実現する食べない咀嚼体験
Phantom Snackは、食べ物を口にしなくても、まるで食べているかのような感覚をつくり出す咀嚼体験システムです。画像認識によって咀嚼の動きを検知し、噛むタイミングに合わせてサクサク、モグモグといった音や振動を骨伝導イヤフォンからフィードバックします。映像や特殊な香料による演出も組み合わせることで、何も口に入れずに、まるで食べているかのような新しい感覚を生み出します。
今回の展示では、空間芳香デバイスとしてソニーの「Grid Scent™（グリッドセント）」を使用します。ゲームやフィットネスへの応用にとどまらず、顎の運動が困難な方や、摂食嚥下障害で食べ物を口にできない方のリハビリとしての活用も見込まれています。
Grid Scentとは
Grid Scentは、ソニーが開発した空間芳香デバイスで、独自のにおい制御技術を搭載したシステムです。複数のモジュールと送風ユニットを組み合わせて設置することで、香りを出す場所やタイミング、持続時間などを細かくコントロールでき、映像や音響など他の演出と同期させた香り体験を作り出せるのが特徴です。
参照元：テクノロジーを起点とした新しい表現開発を実践するDentsu Lab Tokyo CEATEC 2025にて国内初出展｜「感覚を拡張する」体験型展示を披露
深夜のポテチ欲、どこまでごまかせるんだろうか。