Amazon Musicは、アプリ内でのビデオポッドキャストの配信を開始しました。まずは米国のiOSおよびAndroid向けアプリを対象に、すべての有料・無料プランのユーザーへ順次展開されます。

配信フィードの自由度を守る「オープンなエコシステム」
今回の機能拡張において最も特筆すべき点は、Amazonが「オープンなRSSエコシステム」を維持している点です。
一般的な動画配信プラットフォームとは異なり、動画データはクリエイターが契約している既存のポッドキャストホスティング会社に置かれたまま、HLSビデオ技術(RSSフィード内の代替エンクロージャー)を通じて配信されます。これにより、配信者は独自のホスティング環境や広告在庫の割り当て、オーディエンスターゲティングに関する主導権を完全に保持したまま動画を展開できます。
著名なパートナーや番組から先行スタート
初期のビデオポッドキャストは、Amazon傘下のホスティングサービス「ART19」と連携して提供されます。
ミシェル・オバマ氏やクレイグ・ロビンソン氏が出演する『IMO』や、Dear Mediaが手がける人気番組などがラインアップ。Amazon Musicは動画の配信にあたってAPIの利用料や手数料をクリエイター側に課しておらず、今夏後半にはさらに多くのホスティングパートナーへと拡大していく計画です。すでに多くのポッドキャストホスティング企業が、このオープンな配信方式への対応を表明しています。
「音声の動画化」がもたらすマルチチャネル戦略の未来
ポッドキャスト市場では、Apple Podcastも同様に動画への対応を進めるなど、「聴く」と「観る」の融合が加速しています。
動画は新規リスナーの認知を獲得するための強力な武器になる一方で、これまでは特定のプラットフォームへの依存や、配信の手間が課題となっていました。配信者がコンテンツの権利やマネタイズの手段を保持しながら、大手プラットフォームの拡散力を活かせるこの仕組みは、今後の音声マーケティングやブランドポッドキャストの運用において重要な選択肢となるでしょう。
ART19とは
ART19とは、Amazon傘下のPodcastホスティング・広告配信プラットフォームです。大手Podcastネットワークや企業向けに、ホスティング、ダイナミック広告挿入、分析機能などを提供しています。Amazon Musicの動画Podcast機能では、初期パートナーとして動画配信を支援しています。
参照元:Exclusive: Amazon Music delivers video podcasts



音声だけじゃなく、“見るポッドキャスト”が標準になりつつあるね。