ものづくりは面白い──。『ものづくりnoラジオ』を通じて、リスナーの人生に小さな行動変容を促したい

インターネットラジオの代表格、「ポッドキャスト」の魅力はどこにあるのか。その配信者であるポッドキャスターへのインタビュー連載「ポッドキャスターに聴く」。

第23回は、『ものづくりnoラジオ』のしぶちょーさんにお話を伺いました。

ものづくりは面白い──。『ものづくりnoラジオ』を通じて、リスナーの人生に小さな行動変容を促したい

配信は楽しいし、”武器”になると語る『ものづくりnoラジオ』のしぶちょーさん。ポッドキャストを始めた経緯や番組制作の裏側について伺いながら、定期開催しているポッドキャストイベント「PODCASTMIXER」や、今後実現したいことなどを語ってもらいました。

『ものづくりnoラジオ』が語る音声メディアの魅力

本記事では、『ものづくりnoラジオ』のしぶちょーさんに、ポッドキャストをはじめとする音声メディアの魅力を伺っていきます。

番組紹介:ものづくりnoラジオ

『ものづくりnoラジオ』は、今も製造業のエンジニアとして活躍するしぶちょーさんが送る「ものづくり」の魅力を伝える番組です。ブログでは伝えきれなかったものづくりへの熱い思いを、リスナーにまっすぐ届けています。

「ものづくり」の裏側にある“パッション”を届けたい

──『ものづくりnoラジオ』はどのような番組ですか?

しぶちょー: その名の通り、「ものづくり」の話をしている番組です。私は今も製造業のエンジニアとして、普段は工作機械(産業機械)の設計を担当しています。

ポッドキャストでは、特定の製品の紹介というよりは、皆さんが普段触れているものが「どういう技術で作られているのか」や、その裏側にある「作るための技術」にフォーカスしています。ポッドキャストを通じて、ものづくりの面白さを多くの方に知ってもらいたいと考えています。

ものづくりは面白い──。『ものづくりnoラジオ』を通じて、リスナーの人生に小さな行動変容を促したい
引用元:https://monozukuri.fun/

──番組を始めたきっかけは何ですか?

しぶちょー: 2020年にブログとSNSから発信を始めました。コロナ禍ということで、自分にできる情報発信を始める方が多かった時期だったんです。

最初の頃はテキスト中心に発信していたのですが、ものづくりへの思いを綴った記事が意外と反響を呼びまして。ただ、文章だとどうしても削ぎ落とされる熱量があると感じていたときに、ポッドキャストの存在を知りました。

特に、『佐々木亮の宇宙ばなし』で、佐々木さんがおひとりで熱く語っている姿に影響を受けました。「ものづくりの分野でもポッドキャストはいけるはず」と、ブログの内容を音声コンテンツとして展開するようになりました。

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引用元:https://open.spotify.com/show/1L36EH14fS6dHgpBF58lkW

──リスナーにはどのような方が多いのでしょうか?

しぶちょー:私と同年代の30代・40代の技術者の方が中心です。働き方や仕事観、エンジニア特有のモヤモヤに共感してくださる方が多いですね。最近は科学系ポッドキャストの配信者との交流も増えたことで、「科学が好き」「知的好奇心を満たしてほしい」といった層にも、ものづくりの話が刺さり始めている手応えがあります。

番組を聴いて、小さな一歩を踏み出してほしい

──番組運営において、大事にしていることは何ですか?

しぶちょー: 「専門家でなくても分かる」こと、そして何よりリスナーの「行動変容」につながることを重視しています。

「聴いて勉強になった」というのはもちろん嬉しいことですが、それだけで終わるのではなく、聴いた後に「これを調べてみよう」「この本を買ってみよう」というように、次なる小さな一歩を踏み出してほしいんです。

リスナーの生活や人生にちょっとでもアプローチできる工夫を、番組開始当初からずっと意識しています。

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引用元:https://monozukuri.fun/

──しぶちょーさんは「PODCASTMIXER(ポッドキャストミキサー)」というイベントも主催されていますよね。

しぶちょー: はい。もともとは「名古屋周辺にポッドキャストのイベントがないなら、自分たちで作ろう」という思いで立ち上げました。「ミキサー」という名の通り、配信者もリスナーも、番組の規模も関係なく“ごちゃ混ぜ”で楽しむのがコンセプトです。特に、始めたばかりの小さな番組でも登壇できる「MIXER TIME」という枠を設けて、直接交流できる場所を作っています。

2026年5月には神戸で第2弾のイベントを開催します。私自身も工作機械の技術に触れられるようなブース出展を計画しており、こうしたイベントを通じても、ものづくりの面白さを感じてもらえたら嬉しいです。

ものづくりは面白い──。『ものづくりnoラジオ』を通じて、リスナーの人生に小さな行動変容を促したい
引用元:https://podcastmixer.jp/
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引用元:https://podcastmixer.jp/

──初めて聴く人におすすめのエピソードを教えてください。

しぶちょー: 「イグノーベル賞」を紹介した回です。イグノーベル賞は、「人々を笑わせ、そして考えさせる」独創的な研究に贈られる賞ですが、「虫の死骸をロボットとして使う」など興味深い研究が数多く選出されています。リスナーからも「キャッチーで分かりやすかった」と言ってもらえることが多いですね。

あとは、私の大好きな本田技研工業の創業者・本田宗一郎さんについて語り尽くした回です。私の熱量が乗りすぎていて、初めての人には少し暑苦しいかもしれませんが(笑)。基本は1話完結なので、気になるトピックから聴いてもらえたらと思います。

ポッドキャストは自分を証明する「武器」になる

──番組運営にあたって、マネタイズの取り組みはしていますか?

しぶちょー: 有料コミュニティや企業スポンサー、それからポッドキャストをハブとした講演や執筆の依頼などがメインです。声を通じて私自身の“人となり”が伝わっているからか、初めてお会いする方でも「こんな感じで喋ってくれるんだろうな」という安心感を持っていただけるようです。

ポッドキャストが、自分自身の信頼を担保する「広報ツール」として機能しているのを感じますね。

ものづくりは面白い──。『ものづくりnoラジオ』を通じて、リスナーの人生に小さな行動変容を促したい
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=f-86xGQuYfg

──今後の目標はありますか?

しぶちょー: 「変化し続けること」です。継続すること自体が自分をアップデートしていく「変化」だと思っています。1年後にどうなっているか自分でも分かりませんが、それをワクワク感として抱きながら、色々な方の人生を動かせるような発信を続けていきたいです。

──最後に、これからポッドキャストを始める人へのアドバイスをお願いします!

しぶちょー: 自分のメディアを持つことは、現代において非常に強い“武器”になります。数字や他人の番組との比較も気になるものですが、まずは発信することの楽しさを味わってほしいです。長く続ければ、きっとそこから新しい出会いや変化が生まれるはずですから。

──ありがとうございました!

取材を振り返って

「常に変化していたい」と語るしぶちょーさん。ポッドキャストだけでなく、2026年5月開催のイベント「PODCASTMIXER」など、意欲的に活動の幅を広げるスタンスに、自身の活動そのものを楽しんでいる様子が伺えました。「小さな一歩を踏み出してほしい」というメッセージには強い説得力があり、しぶちょーさんの周りに多種多様な輪が広がっていく理由が納得できるインタビューでした。

ものづくりnoラジオ

連載「ポッドキャスターに聴く」では、今後もいろいろなポッドキャスターの方々にお話をお聞きしていく予定です。その他の記事も「ポッドキャスターに聴く」の一覧ページからチェックしてみてください。