カタール航空、オリジナル楽曲を利用したソニックブランディング戦略を発表

カタールの国営航空会社のカタール航空は7月23日、インドの作曲家 A・R・ラフマーン氏と共同で制作したオリジナル楽曲を利用した、新たなブランディング戦略を発表しました。

楽曲は機内や空港ラウンジで聴くことができ、旅行中のあらゆるタイミングでブランドが想起されることで、ブランドアイデンティティを強化することを目指すといいます。

カタール航空、オリジナル楽曲を利用したソニックブランディング戦略を発表
引用元:Qatar Airways Introduces Exclusive Sonic Identity with Iconic Music Collaboration to Elevate Passenger Journey and Strengthen Brand Excellence

オリジナル楽曲で乗客の感情に直接リーチ

カタール航空は2025年に、スカイトラックス社が選出したワールド・ベスト・エアラインを受賞しています。今回の戦略では、世界的なトレンドの一部であるソニックブランディングを活用することで、航空業界を牽引するリーダーとしてのイメージを強化する狙いがあります。

また、没入感のあるオリジナル楽曲を使用することで、乗客の感情に直接リーチし、情緒的なつながりを構築することを目指しています。さらに、従来の視覚効果やによるブランディングとの差別化も図っています。

今回の取り組みについて、CEOのバドル・モハメッド・アル・メール氏は次のように述べています。

カタール航空は、あらゆる新たな地平線で世界にインスピレーションを与えることを目指しており、音楽は上空でも地上でも、お客様に感動的な旅を体験していただく上で重要な役割を果たしています。この特別なサウンド体験は単なる音楽にとどまらず、カタール航空のブランドの上品さと向上心を反映するものとなるでしょう。

今後もソニックブランディングを強化する方針

今回共同で楽曲制作をしたA・R・ラフマーン氏は、インドの作曲家で、2009年に『スラムドッグ$ミリオネア』でゴールデングローブ賞作曲賞や第81回アカデミー賞作曲賞など、多数の賞を受賞しています。

本楽曲は機内や空港だけでなく、ストリーミングサービス、公式ウェブサイト、モバイルアプリでも配信される予定です。

カタール航空は今後さらにソニックブランディング戦略を拡大し、季節ごとのバリエーションや目的地をテーマにした楽曲制作なども実施する方針です。

ソニックブランディングとは

ソニックブランディングとは、企業やブランドの個性や価値を「音」で表現するマーケティング手法です。短いメロディやジングル、サウンドロゴなどを通じて、視覚だけでなく聴覚からもブランドを認知・記憶させることを目的としています。テレビCMやアプリ起動音、店舗BGMなど多様な場面で活用され、感情への訴求力や記憶への定着力に優れている点が特徴です。音声メディアの普及に伴い、近年注目が高まっています。

参照元:Qatar Airways Introduces Exclusive Sonic Identity with Iconic Music Collaboration to Elevate Passenger Journey and Strengthen Brand Excellence

AMI(エイミー)

トランジットの時とかに鼻唄歌っちゃうんだろうな。