米国の調査会社エジソンリサーチの調査「The UK Podcast Consumer 2025」の最新レポートが発表されました。英国のポッドキャスト市場は大きく拡大し、英国の16歳以上の人口のうち、月間リスナーが51%に到達したとのことです。年齢層を問わずポッドキャスト聴取が浸透しており、特に16〜24歳では61%が月間利用していることが示されています。
利用状況の拡大と聴取シーンの変化
エジソンリサーチの調査によると、英国の16歳以上の人の71%がポッドキャストを聴いた経験があると回答しました。月間リスナーは51%に到達しており、ポッドキャストが主要メディアとして定着しつつあります。
また聴取デバイスにも変化が見られ、スマートフォンが依然として主流(66%)ですが、スマートTVでの利用は2023年の4%から2025年には8%に拡大しました。
さらに車内での利用も増加し、Apple CarPlayやAndroid Autoを活用した聴取は2021年の15%から22%へ上昇しました。スマートTVや車内など多様な環境での利用が増えていることが分かります。
Spotifyが首位、広告効果や世代別動向も明らかに
英国の15歳以上の週次リスナーの33%は、ポッドキャストを聴く際にSpotifyを最も頻繁に利用しています次いでYouTube(20%)、BBC Sounds(15%)、Apple Podcast(13%)が続きます。特にYouTubeは動画コンテンツを視聴する延長で、ポッドキャストを楽しむ利用者が増えている点が利用者拡大につながっています。
広告への受容性も高く、週次リスナーの83%が「無料コンテンツに対して広告を聞くのは妥当」と回答しました。調査では旅行業界の広告を例に、接触後にブランドへの好意度が上昇したことが示されました。
月間リスナーを年齢別に見ると16〜34歳で61%、35〜54歳で56%、55歳以上でも38%と、すべての年代で利用が広がっています。さらに、英国発の人気ポッドキャスト番組は米国でも支持を集め、上位10番組で合計230万人の週次リスナーを獲得しています。
BBC Soundsとは
BBC Soundsは、イギリスの公共放送局BBCが提供する公式ストリーミングサービスです。ポッドキャスト、ライブラジオ、オンデマンドのラジオ番組、音楽プレイリストなどを一つのアプリやWebサイトで利用できるのが特徴です。BBCの幅広いコンテンツに無料でアクセスでき、英国国内を中心に利用されています。
参照元:The UK Podcast Consumer 2025
英語圏は、やっぱポッドキャスト利用率高い。