米国のオーディオ聴取動向を調査しているエジソンリサーチが、「Share of Ear」調査を元にした情報を公開しました。同記事では18〜29歳の年齢層において、ポッドキャストの聴取時間がAM/FMラジオと同率になったことが示されています。これは7月に公開された「Share of Ear Q2 2025」調査の結果から判明したものです。

音声メディアにおける、米国の若年層のポッドキャスト聴取が顕著に
ポッドキャストの聴取率は、年齢層を問わず上昇していますが、特に若年層での拡大が顕著になっています。
調査によると、2014年にはAM/FMラジオの聴取時間がポッドキャストを7倍以上も上回っていたのに対し、最新のデータでは、18~29歳で初めてポッドキャストとAM/FMラジオの聴取時間が同率となり、それぞれ1日の聴取時間の14%を占めているとのことです。ただしAM/FMラジオの1日あたりのリーチ(到達者数)は、ポッドキャストよりもわずかに高い水準となっているとのことです。
一方で本調査では、この年齢層の音楽視聴時間について、ストリーミング音楽サービスとYouTubeの音楽・ミュージックビデオが、AM/FMラジオやポッドキャストを大きく上回っていることも指摘されています。
Share of Earとは
Share of Earは、米国の調査会社である「Edison Research」が四半期ごとに実施している、アメリカにおける音声コンテンツの聴取動向調査です。ラジオ、ポッドキャスト、音楽ストリーミング、オーディオブックなど、あらゆるオーディオの利用状況を調査し、音声消費全体のシェアを測定しています。
参照元:Podcast Listening Ties AM/FM Among 18-29 Year Olds
日本や欧州での結果も見てみたい。