オトナルは9月30日、全国1万人を対象にした「車中における利用メディア実態」調査の結果を発表しました。本調査は、同社が実施する「国内Z世代 音とメディアの利用実態調査」の第2章として位置づけられており、車内におけるメディア接触や広告行動を分析したものです。

若年層は音楽ストリーミング、全年代ではラジオが最多に
オトナルが実施した調査によると、全年代で最も利用率が高い車中メディアは「ラジオ(AM/FM、radiko含む)」で40.1%となりました。次いで「テレビ(ワンセグ、TVer含む)」が30.0%、「CD・DVD」が22.6%、「音楽ストリーミングサービス」が22.2%、「動画サービスの音声(YouTubeなど)」が16.0%と続いています。
年代別に見ると、40代以上ではラジオの利用が最も多く、10〜30代の若年層では音楽ストリーミングサービスの利用が最も高い結果となりました。特に20代では利用率が5割を超えています。若年層ではスマートフォンや音楽配信サービスの利用が広がっており、車内でもそれらの利用が多い傾向が見られます。

車中広告接触後の行動変化
オトナルの調査では、車中で広告に接触した後の行動についても分析が行われました。ラジオやテレビなどの従来メディアに加えて、ポッドキャストや音楽ストリーミングなどのデジタル音声メディアでも行動経験の違いが示されています。検索や購買といった具体的な行動が、どの年代でどのように見られるかが明らかになりました。
ポッドキャスト広告接触後の購買行動
車中でポッドキャスト広告を耳にした人のうち、10〜20代の6割以上が「店頭で購入したことがある」と回答しました。30〜70代でも46.2%が購買経験を持つと答えています。広告を聴取した後に店頭で購入した経験を持つ人が一定数確認されています。

ポッドキャスト広告接触後の検索行動
ポッドキャスト広告接触後に「検索を行った」と回答した10〜20代は73.8%に達し、テレビや動画サービス、ラジオなど他のメディアと比較しても高い水準となりました。検索を行った割合は若年層で特に高く、他のメディアと比較しても高水準となりました。

調査の詳細なレポートは下記のリンクからダウンロードできます。
「国内Z世代 音とメディアの利用実態調査」第2章 車中における利用メディア実態
ポッドキャスト広告とは
ポッドキャスト広告とは、ポッドキャスト番組内で配信される音声広告のことです。番組の冒頭・途中・終了部分に挿入される場合が多く、形式はポッドキャスターが自ら紹介する「ホストリード型」と、事前に制作された広告音声を配信システムで挿入する「オーディオアド型」に分かれます。音声メディア特有の聴取環境を活かした広告配信手法です。
参照元:オトナル、車中における利用メディアのレポートを公開。ポッドキャストなどの運転中の広告接触効果を調査
車の中で音声を聴いて、行動変化につながっているのおもろい。