AI音声技術を展開するNTTテクノクロスは、11月27日に音声合成「FutureVoice」の新バージョンを提供開始し、選べるAI音声の拡充とオリジナルAI音声の自社生成に対応しました。これにより、利用シーンに応じてAI音声を選択できるほか、企業が自社でオリジナルAI音声を生成できるようになりました。

音声バリエーションの拡充と利用シーンへの対応
NTTテクノクロスは「FutureVoice」の新バージョンで、コールセンター業務、研修・講義、観光案内、窓口対応など、さまざまなシーンで活用できるAI音声のバリエーションを拡充しました。用途に合わせてAI音声を選ぶことができ、コールセンターの自動音声案内などで応答内容に応じた音声を使い分けることができます。
オリジナルのAI音声の生成は、これまでNTTテクノクロスへの作業委託が必要でしたが、今回の新バージョンでは、声の権利を有する企業が自社で生成できるようになりました。タレントや声優などの音声データ(数秒〜数分)を用意するだけでオリジナルのAI音声を生成し、独自サービスに組み込むことが可能です。
クロスリンガル音声合成技術により6言語へ対応
新バージョンでは、1つの言語の音声データを用いてネイティブな多言語のAI音声を生成する「クロスリンガル音声合成技術」を活用し、日本語、英語、中国語(普通話)、韓国語に加えて、フランス語とスペイン語にも対応しました。講師の声を他言語のAI音声で再現することで、多言語対応のeラーニングの展開を可能にし、講師本人の負担を増やさずに事業拡大を図れます。
NTTテクノクロスは、「FutureVoice」と大規模言語モデル(LLM)や動画生成技術などの生成AIを組み合わせ、より高度な音声コミュニケーションサービスを創出していく方針です。また、パートナー企業との共創を通じて、AI音声の利用拡大を推進していくとしています。
FutureVoiceとは
「FutureVoice」とは、NTTテクノクロスが提供する音声合成プロダクトで、テキストから自然な音声を生成できるサービスです。用途に合わせて選べる複数のAI音声を備え、案内放送やコールセンターの自動応答、研修・講義など幅広い場面で利用できます。最新バージョンでは、企業が自社でオリジナルAI音声を生成できる機能や、多言語音声の生成に対応し、柔軟な音声活用を支援します。
参照元:音声合成プロダクト「FutureVoice」、新バージョンを提供開始



AI音声が落ち着いたトーンで喋るせいで、こっちが冷静に戻される効果すらある気がする。