ドバイを拠点に、主要道路沿いのデジタルサイネージや屋外広告を展開するMedia Worldが、音を活用したブランド施策を発表しました。5月28日、同社は「The Voice of Dubai」として知られるAhmad Haffar氏と共に、公式ソニックブランディングを開始します。

Ahmad Haffar氏と創る“Media Worldの声”
Media Worldは、音響制作スタジオMindLoopと組み、公式ソニックブランディング施策を公開しました。プロデュースを担ったのは、スタジオ創業者であり“The Voice of Dubai”と称されるボイスアーティスト、Ahmad Haffar氏。ブランド認知と視認性をさらに高めるこの取り組みは、音を広告戦略に取り込む同社の方針を示しています。
Media Worldのチーフ・ストラテジー&ビジネス開発責任者Basant Saad氏は、
「Ahmad Haffar氏のサウンドビジョンは、当社のモダンかつダイナミックなブランド像を的確に表現しています。視覚だけでなく音でも存在感を放ちたい」
と語り、音で差別化を図る狙いを明かしました。
音響スタジオMindLoopが描くブランド体験の拡張
MindLoopは、e&(旧:Etisalat)やArab Bank、Festival City Mallなど、中東の著名ブランドのサウンドアイデンティティを手がけてきた実績を持っています。音楽的アプローチとボーカル演出により、デジタルプラットフォーム、ラジオ、テレビを横断して「ブランドの聞こえ方」を設計してきました。
Media WorldはデジタルOOHと従来型屋外広告の両面で事業を拡大しており、新たなサウンドロゴは広告キャンペーンやデジタルコンテンツ、オフィス空間などさまざまなタッチポイントで展開される予定です。視覚と聴覚を組み合わせたソニックブランディングの事例に注目です。
ソニックブランディングとは
ソニックブランディングとは、企業やブランドの個性や価値を「音」で表現するマーケティング手法です。短いメロディやジングル、サウンドロゴなどを通じて、視覚だけでなく聴覚からもブランドを認知・記憶させることを目的としています。テレビCMやアプリ起動音、店舗BGMなど多様な場面で活用され、感情への訴求力や記憶への定着力に優れている点が特徴です。音声メディアの普及に伴い、近年注目が高まっています。
参照元:Media World Launches Sonic Branding by Ahmad Haffar, the “Voice of Dubai”
広告の勝負は、目だけじゃなく耳でもはじまってる、とかなんとか。