Podscribeが7月のポッドキャスト業界ランキングを発表しました。ジャンルごとの人気番組や再生数の伸びた注目タイトルなど、最新のトレンドを可視化しています。

業界トップは常連番組も、新たな動きに注目
Podscribeが発表した2025年7月のポッドキャスト業界ランキングでは、定番の人気番組が引き続き上位を維持していますが、新たな動きや広告出稿の変化も見られました。今回のデータは6月7日〜7月7日の期間における音声リーチ、エピソード単位のパフォーマンス、月間ダウンロード数・視聴数などをもとに分析されています。
総合ランキング
総合ランキングでは、『Crime Junkie』が音声リーチ810万で首位を維持。前月比では2%減少したものの、その影響は小さく、引き続き圧倒的な存在感を示しました。
政治トークの『Pod Save America』はトップ10に返り咲き、リーチは310万を記録。一方、これにより『The Mel Robbins Podcast』がトップ10から外れる結果となりました。

パブリッシャー部門
パブリッシャー(配信元)別のランキングでは、Spotifyが引き続き音声リーチ・月間ダウンロード/視聴数の両部門で首位に立ちました。具体的にはリーチが5,670万、月間のダウンロードおよび視聴数は3億230万という圧倒的な数字を記録。
2位にはWondery(3,390万)、3位にはSXM Media(3,340万)が続き、両社が順位を入れ替える形となりました。
また、Cumulus Podcast Networkが新たに音声リーチ上位10位内にランクイン(650万)。これによりVox Media Podcast Networkが圏外へと後退しました。

広告主ランキングではトヨタが急上昇
広告主の出稿額に基づくランキングでは、BetterHelpが引き続き首位を維持しました。広告費は前月比で4.3%減少したものの、首位をキープしています。
注目すべき動きとして、トヨタ(Toyota)が3位から2位へ浮上。出稿額は約610万ドルで、前月比10%の増加。DraftKingsを抜き去り2位へと躍進しました。
また、Wells Fargo(7位)とMint Mobile(9位)が新たにトップ10入り。Wells Fargoは広告出稿を前月比で155%増加させ、390万ドルに達しています。

Podscribeとは
Podscribeは、ポッドキャスト業界向けの分析・広告支援プラットフォームです。従来のRSSベースにとどまらず、SpotifyやYouTubeなど複数のプラットフォームを横断して視聴データを収集・分析。番組、配信元、広告主ごとのパフォーマンスを可視化し、広告出稿やメディア戦略の意思決定をサポートします。業界内では最も包括的なポッドキャストランキングを提供するサービスのひとつとされています。
参照元:Industry Rankings July 2025: Familiar Leaders, Fresh Climbers, and Ad Spend Surprises
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