ポッドキャスト広告/CMとは?広告の事例や種類など徹底解説

ポッドキャスト広告とは?広告の種類や事例など徹底解説

ポッドキャスト広告とは、ポッドキャストに配信される音声広告です。

ポッドキャストは若年層を中心に利用者が急増しており、企業のマーケティング施策として注目を集めています。

本記事では、ポッドキャスト広告の基礎知識から、具体的な種類、メリット・デメリット、さらに成功事例まで、Webマーケティング担当者が知りたい情報を徹底的に解説します。

ポッドキャストとは

ポッドキャストとは、インターネットを通じて配信される音声コンテンツです。スマートフォンやPCがあれば、誰もが好きな番組を好きな時に無料で楽しめます。ニュース、語学学習、ビジネス、エンタメなど多岐にわたるジャンルがあり、ユーザーは自分の興味や関心に合わせて自由に選べます。

関連リンク:ポッドキャスト(Podcast)とは?世界的に成長する音声配信の解説

人気が高まるポッドキャスト市場

ポッドキャストの市場規模について、国内・海外の点から解説します。

国内のポッドキャストユーザー

国内の市場

オトナルと株式会社朝日新聞社が共同で行っている調査『第5回ポッドキャスト国内利用実態調査』によると、 ポッドキャストを1ヶ月に1回以上使用する人の割合は17.2%でした。

特に15〜19歳では約3人に1人(34.0%)、20代では4人に1人(27.3%)が利用しており、若年層の利用が顕著なメディアだといえます。

全年代の利用率ではTikTokに次いで高く、NetflixやFacebookを上回る

全年代の利用率ではTikTokに次いで高く、NetflixやFacebookを上回る

利用率に関する複数メディアの比較では、ポッドキャストはTikTokに次ぐ高い利用率があり、全年代の利用率で、Netflix、Facebook、雑誌、ABEMAを上回っています。

また対象を15〜29歳にしぼると、ポッドキャストの利用率は29.3%となり、Amazon Prime Video、Netflixを上回る利用率となっています。

『第5回ポッドキャスト国内利用実態調査』は無料でダウンロードできますこちらからダウンロードできます。

国内の市場

海外のポッドキャストユーザー

海外の市場

米国では、ポッドキャストを聴いたことがあるユーザーが年々増加しており、2024年には全人口の73%にまで達しました。海外では、日本以上にポッドキャストの利用が浸透しており、広告市場も急速に拡大しています。

ポッドキャスト広告とは

ポッドキャスト広告とは、ポッドキャスト番組の音声コンテンツ内に挿入される音声広告です。通勤や家事などの「ながら時間」に聴かれることが多く、リスナーが能動的に番組を選んで聴くため、高いエンゲージメントやブランド認知度向上が期待できるマーケティング手法として注目されています。

海外ではポッドキャスト広告市場も毎年堅調に増加

海外の市場

ポッドキャスト利用率の高まりに伴い、2023年には、米国のポッドキャスト広告のメディア収益は19億ドルを超え、2026年には25億ドルを超えると予測されています。

参考:U.S. Podcast Advertising Revenue Study: 2023 Revenue & 2024-2026 Growth Projections

ポッドキャスト広告の種類

ポッドキャスト広告の種類

ポッドキャスト広告は以下の2種類に分かれます。

  • 1.挿入型ポッドキャストアド
  • 2.ホストリードアド/タイアップ

1.挿入型ポッドキャストアド

挿入型ポッドキャストアドは、番組の冒頭(プレロール)、中盤(ミッドロール)、終盤(ポストロール)に音声広告を挿入する形式です。広告の秒数は15秒から60秒程度が一般的です。

挿入型ポッドキャストアド

挿入型ポッドキャストアドを取り扱っているサービスの一例として、「Otonal Podcast Ad Network(オトナルポッドキャストアドネットワーク)」があります。

2.ホストリードアド/タイアップ

ホストリードアドは、番組のパーソナリティが自らの言葉で商品やサービスを紹介する広告形式です。パーソナリティのリスナーからの信頼度が高いため、通常の広告よりも高いエンゲージメントやブランドリフト効果が期待できます。

米国で行われた調査では、ホストリード広告はナレーター読み上げの音声広告と比較して、「情報検索意向が60%高い」「購買意向が50%高い」といったブランドリフト効果が出る***など、高いプロモーション効果が実証されています。

【ウェビナーレポート】音声領域に企業が続々参入!?「ながら時間」にリーチできるポッドキャスト広告の効果とは
引用元:Nielsen「Host-Read Podcast Ads Pack a Brand Recall Punch」

 

ホストリードアド/タイアップを取り扱っているサービスの一例として、「PODCASTER PROMOTION(ポッドキャスタープロモーション)」があります。ホストリードアド/タイアップ

ポッドキャスト広告のメリット

ポッドキャスト広告のメリットは以下の3つです。

  1. “ながら時間”にアプローチが可能
  2. リスナーの興味関心に沿ったコンテンツマッチ広告
  3. プロコンテンツによる安心のブランドセーフティ

メリット①:“ながら時間”にアプローチが可能

ポッドキャストは、通勤や家事、運動など、いわゆる「ながら時間」に聴かれています。スマートフォンを見る必要がないため、他の視覚系メディアではアプローチが難しい時間帯を活用できるのが大きな利点です。

メリット②:リスナーの興味関心に沿ったコンテンツマッチ広告

ポッドキャストは、リスナーが能動的に選んで聴くメディアです。ポッドキャスト広告は、リスナーの聴取コンテンツや興味関心に合わせて配信できます。これにより、自然に広告を受け入れてもらいやすく、広告自体もコンテンツの一部として楽しんでもらえる可能性が高まります。

メリット③:広告効果をレポート、視覚化し分析

ポッドキャスト広告は、大手メディアやプロのクリエイターが制作する質の高いコンテンツに配信されます。地上波ラジオや新聞社、出版社などが手掛ける信頼性の高い番組が多いため、広告の健全性が保たれ、ブランドイメージを損なうリスクが低いのが大きな利点です。

ポッドキャスト広告のデメリット

一方、ポッドキャスト広告のデメリットとして、以下の2つが挙げられます。

  1. 視覚的なインパクトに乏しい
  2. 効果的な運用には専門的な知識が求められる

デメリット①:視覚的なインパクトに乏しい

音声のみの広告であるため、動画のように商品やサービスの具体的なデザイン、使い方、色彩などを直接見せることはできません。リスナーの想像力を掻き立て、行動を促すためには、ストーリー性やクリエイティビティに富んだ音声クリエイティブが求められます。

デメリット②:効果的な運用には専門的な知識が必要

ポッドキャスト広告を最大限に活用するには、ターゲティング設定、クリエイティブ制作、データ分析など、専門的な知識が不可欠です。特に日本のデジタル音声広告業界は発展途上なため、最適な運用方法や指標の判断基準がまだ広く知られていません。

自社にノウハウがない場合は、専門の代理店に相談することも有効な手段です。

【音源あり】ポッドキャスト広告の事例

デジタル音声マーケティングに特化した企業であるオトナルが制作した事例から、ポッドキャスト広告の挿入型・ホストリードについて紹介します。

挿入型ポッドキャストアド事例

  1. 株式会社エクシング
  2. 資生堂ジャパン株式会社

事例① 株式会社エクシング

事例①株式会社エクシング

カラオケ事業「JOYSOUND」を展開する株式会社エクシングは、カラオケ店舗の利用促進を目的として挿入型ポッドキャストアドを実施しました。

ターゲットとなる若年層がポッドキャストを聴取する傾向にあることに着目し、リスナーの聴取傾向に基づいたターゲティングで広告配信を開始しました。広告クリエイティブは、人気声優を起用し、若者世代に刺さるような親しみやすいトーンで制作。「JOYSOUND」への興味喚起を促しました。

取り組み詳細はこちら:【デジタル音声広告事例】声優を起用した音声広告で音楽好き&アニメファンにリーチ。JOYSOUNDの認知拡大・イメージアップをねらう音声施策

事例② 資生堂ジャパン株式会社

資生堂が新たに提唱した「ファンデ美容液」という新ベースメイクカテゴリーの認知拡大を目的に制作した楽曲CM。若年層へのリーチを目的とし、CM楽曲にはジャズをベースにした全年代に馴染みやすいテイストを採用し、耳に残る楽曲を、挿入型ポッドキャストアドとして配信しました。

楽曲CM事例詳細はこちら:ファンデ美容液(資生堂ジャパン株式会社様)

ホストリードアド/タイアップ事例

  1. アドビ株式会社
  2. 株式会社すかいらーくホールディングス
  3. パナソニック コネクト株式会社

事例① アドビ株式会社

事例①アドビ株式会社

PhotoshopやPremiere Proなど、クリエイター向けのソフトを提供するアドビ株式会社は、自社サービス『Adobe Creative Cloud』の認知拡大と新規顧客獲得を目的として、ポッドキャスト広告を実施しました。

事例①アドビ株式会社

特に、番組パーソナリティが自らの言葉でアドビ製品の魅力を語るホストリードアドを積極的に活用しました。その結果、リスナーからの高いエンゲージメントを獲得し、ブランドイメージの向上とサイト流入数の増加に成功しました。

取り組み詳細はこちら:BtoBリードを創出する「オーディオホワイトペーパー」とホストリード広告の可能性。アドビのポッドキャスト活用事例

事例② 株式会社すかいらーくホールディングス

株式会社すかいらーくホールディングスは、ファミリー層に向けた「ラムしゃぶキャンペーン」の認知拡大を目的として、音声プラットフォームVoicyの「絵本で英会話」という番組にホストリードアドを出稿しました。

この番組は、子育て世代が主要なリスナー層であるため、広告のターゲットと番組のコンセプトに高い親和性がありました。子育てに役立つ英語の知識を紹介する番組内で、ラムしゃぶに関する豆知識を交えながらキャンペーンを自然に紹介しています。

事例③パナソニック コネクト株式会社

パナソニック コネクト株式会社は、女性のキャリアや働き方をテーマにしたポッドキャスト番組「WOMANSHIP -はたらく私たちのお悩みサミット-」にホストリードアドを配信しました。

この番組は、働く女性が抱える悩みやキャリア形成について語り合うことをテーマとしており、女性のキャリア採用を強化したいという広告の目的と番組のコンセプトが一致し、番組の雰囲気を活かしながら、自然な形で自社の採用情報を紹介しています。

ポッドキャスト広告が出稿できるサービス

ここからは、ポッドキャスト広告が出稿できるおすすめのサービスについて紹介します。

  • Otonal Podcast Ad Network【挿入型ポッドキャストアド】
  • PODCASTER PROMOTION【ホストリードアド/タイアップ】

Otonal Podcast Ad Network【挿入型ポッドキャストアド】

Otonal Podcast Ad Network【挿入型ポッドキャストアド】

ポッドキャストに挿入型ポッドキャストアド導入をご検討されている方は、「Otonal Podcast Ad Network」がオススメです。

「Otonal Podcast Ad Network」は、株式会社オトナルが運営する国内最大級のポッドキャストアドネットワークです。大手出版社や新聞社などのポッドキャスト500番組と連携しており、広告主のターゲット層に合わせた番組に、広告を効率的に配信します。

認知と獲得を繋げる中間ファネル

「認知」と「獲得」のギャップを埋めるためには、比較検討フェーズでの顧客への情報提供が重要です。

特に、30秒程度の「中尺」の広告を通じて、製品やサービスに関する重要な情報をインプットすることで、顧客の態度変容を促し、購入へと繋げます。これにより、認知から獲得までの一連のプロセスをスムーズにし、マーケティング活動全体の成果を最大化できます。

効果測定の可視化

広告配信後は配信数などのレポートを作成、効果をデータで可視化できます。これにより、広告がどれだけの成果を生んだのかを分析し、次の施策に活かすことが可能です。

PODCASTER PROMOTION【ホストリードアド/タイアップ】

PODCASTER PROMOTION【ホストリードアド/タイアップ】

ポッドキャストに挿入型ポッドキャストアド導入をご検討されている方は、「PODCASTER PROMOTION」がオススメです。

「PODCASTER PROMOTION」は、ポッドキャスト番組のホストが、自らの言葉で広告を読み上げる形式の広告メニューです。リスナーとの間に築かれた信頼関係を活用し、通常の広告では届きにくいリスナーの心に深く訴求します。

ホストの熱量でブランドを語る

台本通りに読むだけでなく、ホスト自身の言葉で語ることで、広告がリスナーにとって身近で信頼できる情報として受け取られやすくなり、ブランドイメージの向上や、より深いエンゲージメントを築けます。

高いエンゲージメントを獲得

広告が番組の世界観に自然に溶け込むため、スキップされにくく、高い聴取完了率が期待できます。ナレーター読み音源と比較し66%の高いブランドリフト効果が実証されています。

デジタル音声広告、ポッドキャストならオトナル

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オトナルはデータ活用による音声広告のプランニングから、クリエイティブ制作、広告配信、レポーティングまで、音声×マーケティング施策をトータルでサポートできます。

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