Podscribeが音声広告に関する2025年Q3レポートを公開。iPhoneユーザーへの高い広告成果が明らかに

音声広告分析プラットフォームのPodscribeが、音声広告に関する2025年Q3レポートを公開しました。デバイス別や露出頻度別の成果が明らかになり、広告戦略を見直すきっかけとなる内容が示されています。

Podscribeが音声広告に関する2025年Q3レポートを公開。iPhoneユーザーへの高い広告成果が明らかに
引用元:Q3 2025 Performance Benchmark Report

番組指定からオーディエンス重視へ、買付手法が変化

今回のレポートでは、広告の買付手法に明確な変化が見られました。従来主流だった「番組指定型(Show-Specific)」から、特定の番組を指定せずオーディエンス属性に基づいて配信する「Audience Buy」への移行が進んでいます。

この手法は過去10か月でおよそ2.5倍に増加し、全インプレッションの3分の1を占める規模にまで拡大しました。ターゲティング精度と配信効率を両立できる点が特徴とされています。

一方で、ブランド認知やストーリーテリングを重視するキャンペーンでは、依然として番組単位での買付が効果的とされており、目的に応じた運用の使い分けが進んでいます。

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デバイス別ではiPhoneユーザーの成果が顕著

デバイス別の成果分析では、iPhoneユーザーがAndroidユーザーに比べて約30%高いコンバージョン率を示しました。特にApple Podcast経由のトラフィックは、購買行動への誘導率が全体平均を上回る傾向があります。

この結果は、プラットフォームやアプリの特性が広告効果に影響を与えていることを示しており、音声広告におけるデバイス最適化の重要性が高まっていることが分かります。

Podscribeが音声広告に関する2025年Q3レポートを公開。iPhoneユーザーへの高い広告成果が明らかに

最適な配信頻度は月5回まで

露出頻度(フリークエンシー)に関する分析では、月あたりの接触回数が5回程度までの場合に最も高い効果が得られることが分かりました。

それ以上の頻度では成果が頭打ちになる傾向があり、過度な露出は逆効果になる可能性があります。リスナーとの接触を適切なペースで保つことが、広告効果を最大化するうえで重要といえます。

Podscribeが音声広告に関する2025年Q3レポートを公開。iPhoneユーザーへの高い広告成果が明らかに

ポッドキャスト×ストリーミングでリーチ拡大

Podscribeのデータによると、ポッドキャストとストリーミング音声のリスナー重複は約20%にとどまり、両媒体を組み合わせることで全米リスナーの最大85%にリーチできる可能性があるとしています。

この結果から、媒体を横断した広告配信がリーチ拡大に有効であることが示されています。広告主にとって、チャネルの多層化は今後さらに重要な施策となりそうです。

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Podscribeとは

Podscribe(ポッドスクライブ)は、ポッドキャストやストリーミング音声広告の効果測定・分析を行う米国のプラットフォームです。広告主や代理店が、配信先・リスナー属性・コンバージョン率などを一元的に把握できるツールを提供しており、数万件規模のキャンペーンデータをもとに業界全体のパフォーマンス指標を公開しています。

参照元:Q3 2025 Performance Benchmark Report

AMI(エイミー)

「月5回がちょうどいい」って、他人との距離感と似ているね。