米Red Seat VenturesがSupercastを買収。広告とサブスク収益の統合を加速

クリエイター向けメディア事業を手がけるRed Seat Ventures(レッド・シート・ベンチャーズ)は2月11日、ポッドキャスト向けサブスクリプションプラットフォームを展開するSupercast(スーパー・キャスト)を買収したと発表しました。今回の買収により、クリエイターにとっての主要な収益源である広告とサブスクリプションを統合し、マネタイズ支援を加速させる狙いです。

Red Seat VenturesがSupercastを買収。広告とサブスク収益の統合を加速
引用元:Red Seat Ventures Acquires Leading Podcast Subscription Platform Supercast

広告とサブスクの統合。クリエイター収益の最大化へ

今回の買収により、Red Seat Venturesはクリエイター向けデジタルサービスのポートフォリオをいっそう拡大させます。ポッドキャストビジネスにおける主要な2つの収益源である広告収益とサブスクリプション収益を統合し、クリエイターに対してワンストップの支援体制を提供することが狙いです。

2019年に設立されたSupercastは、個人番組から大規模なネットワークまで幅広く支援するプラットフォームです。限定コンテンツやメンバー限定コミュニティを通じて、クリエイターが持続的な収益を自ら構築できるツールを提供してきました。同プラットフォームの上位10クリエイターだけで、年間合計2,600万ドル(約38億7,000万円)以上のサブスクリプション収益を創出しており、ファンからの直接課金モデルの強力さを証明しています。

「オーディエンスの所有」を支援する独立運営

Supercastは買収後も独立した運営を継続し、現CEOのJason Sew Hoy氏が引き続き指揮を執ります。同氏は「クリエイターは自らのオーディエンスを所有し、自分たちの条件で大規模なメディアビジネスを築けるべきだ」というビジョンを掲げており、Red Seat VenturesやFox Corporation(フォックス・コーポレーション)の経営資源を活用することで、プラットフォームへの投資をさらに加速させる方針です。

Red Seat Ventures側も、ファンへの直接課金型サブスクリプションの急速な成長を高く評価しています。今回の買収は、スポンサーシップ、イベント、グッズ販売、動画配信など、多角的な収益化チャネルをクリエイターに提供するという同社の戦略を後押しするものといえます。

ポッドキャスト収益化の新たなスタンダード

ポッドキャスト市場が成熟するにつれ、プラットフォームに依存しないオーディエンスとの直接的な関係がこれまで以上に重要視されています。

Supercastが提供してきたような、クリエイターの独立性を保ちつつ安定した収益を生む仕組みは、今後の音声メディアにおける標準的なモデルになっていくといえます。Red Seat Venturesによる買収を経て、音声コンテンツの収益化はいっそう多角的かつ大規模なものへと進化していきそうです。

Supercast(スーパーキャスト)とは

Supercastは、ポッドキャスト配信者がリスナーから直接サブスクリプション(有料課金)を募るためのプラットフォームです。配信者が自身の番組に有料プランを設定し、限定エピソードの配信や広告なし音源の提供、コミュニティ機能などを容易に構築できます。既存のポッドキャストアプリをそのまま使いながら、特定のリスナーだけに特別なコンテンツを届ける仕組みに強みがあり、クリエイターの収益多角化を支える主要ツールとして知られています。

参照元:Red Seat Ventures Acquires Leading Podcast Subscription Platform Supercast

AMI(エイミー)

広告とサブスクの組み合わせが、ポッドキャスターの勝ち筋につながるかな。