モバイルアプリの計測・分析ツールを提供するAdjustが、最新レポート「モバイルアプリトレンド2026:日本版」を発表しました。2026年上半期の国内アプリ市場では継続利用が深まっており、株式投資アプリのインストール数が前年同期比90%増となったほか、エンターテインメントアプリの平均アプリ内滞在時間は32.84分に伸長しています。

各カテゴリーにおける利用動向
2026年上半期の国内アプリ市場では、新規ユーザー獲得にとどまらず、既存ユーザーによる継続的な利用が市場の成長を支えています。全体のインストール数が前年同期比4%増と堅調に推移するなか、特にファイナンス分野ではセッション数が40%増加しており、モバイル決済やデジタル資産管理が日常生活に定着しつつあることが示されています。また、同分野の平均アプリ内滞在時間は5.59分へ伸びており、株式投資アプリにおいては11.7分を記録しました。

ゲーム分野
ゲーム分野では、インストール数が3%増、セッション数が5%増となりました。なかでもカードゲームが大きく成長しており、インストール数が18%増、セッション数が113%増を記録したほか、滞在時間も30.84分へと拡大しています。さらに、インストール後1日目の継続率が26%、7日目が11%、30日目が4%へ上昇するなど、ユーザーの定着率にも改善が見られます。

エンターテインメント分野
エンターテインメント分野では、動画ストリーミングアプリの滞在時間が36.36分に達したほか、ショートドラマ市場では海外事業者によるコンテンツ展開や、国内パブリッシャーによる国内制作コンテンツへの投資が活発化しています。なお、同分野ではインストール数・セッション数の68%をiOSが占めています。マンガアプリにおいては、インストール当日の1ユーザーあたりセッション数が1.53回となり、分析対象となった3市場の中で最も高い初期エンゲージメントを記録しました。

日本市場における特徴とマーケティング施策
Sensor Towerのナン・ルー氏は、日本市場を顧客生涯価値が高い市場の代表例として挙げています。日本で最大のアプリカテゴリーは依然としてゲームですが、次の成長の波はゲーム以外のカテゴリーから生まれると言及しました。ファイナンスアプリが新しい世代の投資家を取り込んでおり、エンターテインメントやマンガアプリが新たなフォーマットを模索しているほか、AI活用アプリもエコシステムの変革へ進化していると指摘し、日本で成功するにはローカライズへの配慮と獲得ユーザーの維持が重要であるとしています。
Adjustの佐々直紀氏は、日本の消費者特性として、一度信頼を得られればロイヤルユーザーによって継続的に利用される傾向がある点に触れています。堅牢なユーザーベースを維持するための施策として、リエンゲージメントキャンペーンやエバーグリーンマーケティングへの投資を推奨しました。さらに、昨年日本ではNISAを利用した投資が36%増加しており、フィンテックアプリに大きな成長の機会が訪れていると述べています。
フィンテックアプリとは
フィンテックアプリとは、金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた「フィンテック(FinTech)」サービスをスマートフォン等で利用するためのアプリケーションです。主な機能として、キャッシュレス決済、送金、銀行口座やクレジットカードの一元管理を行う家計簿、株式や投資信託などの資産運用、暗号資産管理などが挙げられます。従来の金融機関の手続きをデジタル化し、端末上での効率的な金融取引や資産管理を可能にします。
参照元:Adjust、「モバイルアプリトレンド2026:日本版」を発表



エンタメの滞在時間32分超えって、すっかりスマホがリビングのテレビ状態だな。