ビデオポッドキャストの人気は2年で4倍に。Sweet Fish Mediaが調査。

米国のポッドキャスト制作会社Sweet Fish Mediaは5月16日に、ビデオポッドキャストに関する調査レポートを公開しました。

本調査は、ポッドキャスト分析プラットフォームChartable(2024年12月にサービス終了)の上位150本のポッドキャスト番組を対象にしています。

ビデオポッドキャストの人気は2年で4倍に。Sweet Fish Mediaが調査。
引用元:The 2025 State of Video Podcasts

ビデオポッドキャスト人気は拡大中

本調査によると、上位30本にランクインするビデオポッドキャスト番組の数は、2022年以降前年比2倍で増え続けており、ビデオポッドキャストの人気が拡大していることが伺えます。

ビデオポッドキャストの人気は2年で4倍に。Sweet Fish Mediaが調査。
引用元:The 2025 State of Video Podcasts

また、61.7%の番組が定期的にビデオポッドキャストを配信しており、コミュニティ限定配信なども含めると8割以上の番組がビデオポッドキャストを配信していることが明らかになりました。

ビデオポッドキャストの人気は2年で4倍に。Sweet Fish Mediaが調査。
引用元:The 2025 State of Video Podcasts

Z世代の8割以上がYoutubeでビデオポッドキャストを発見

ポッドキャストの視聴プラットフォームの利用率は、Youtubeが33%と最も多く、次いでSpotifyが24%、Appleが12%となっています。

・YouTube: 33%
・Spotify: 24%
・Apple: 12%
・Pandora: 7%
・Amazon: 6%

新しいポッドキャスト番組を知るきっかけとして最も多かったのは、「各種視聴プラットフォーム内での検索(40%)」で、続いて「人から教えてもらった(18.3%)」「SNSやオンラインコミュニティから(15.2%)」となりました。

しかし、ビデオポッドキャストに限れば、3分の1のリスナーがYoutube経由で新しい番組を聴き始めていることが明らかになりました。特にZ世代では84%がYoutube経由となっており、この傾向が顕著に現れる結果となりました。

パーソナリティ重視の聴取傾向

本調査では、ポッドキャスト番組の形式を物語(Storytelling)、ニュース・トレンド(News/Trending)、インタビュー(Interviews)、ひとり語り(Monologue)の4つに分類しています。非ビジネス番組では、物語形式が最も多かった一方で、ビジネス番組ではひとり語り形式が最も多く、物語形式は最も少ないという結果となりました。

ビデオポッドキャストの人気は2年で4倍に。Sweet Fish Mediaが調査。
引用元:The 2025 State of Video Podcasts

番組パーソナリティに着目して分類すると、6割近くがメディア企業や個人が運営する番組であるパーソナルブランド(Personal Brand)、約4割がメディア企業の企画番組(パーソナリティの交代あり)であるメディアブランド(Media Brand)、そして残りの数%を企業のブランデッドポッドキャスト(Branded Podcast)が占める結果となっています。

ビデオポッドキャストの人気は2年で4倍に。Sweet Fish Mediaが調査。
引用元:The 2025 State of Video Podcasts

Youtubeの登録者数と照らし合わせると、上位150本のポッドキャスト番組の中でYoutube登録者数が50万人を超えるブランデッドポッドキャストは1番組しかなく、パーソナルブランドやメディアブランドと比べると伸び悩んでいることが分かりました。

本調査ではこの結果について、「リスナーはブランドよりもパーソナリティを重視して番組を選ぶ傾向にあるようだ」と分析しています。

ビデオポッドキャストの人気は2年で4倍に。Sweet Fish Mediaが調査。
引用元:The 2025 State of Video Podcasts

この傾向を踏まえて本調査は、「ブランデッドポッドキャストが人気を獲得するためには、(複数のパーソナリティの対話形式で展開される)共同ホスト型の解説形式(Co-hosted Commentary)が有効ではないか」と提案しています。

リスナー数増加にはショート動画の活用が有効

検索による流入を増やすために、87%の番組で長尺クリップやショート動画をSNS等へ投稿していることがわかりました。さらに、どちらか一方だけを活用している番組よりも両方を活用している番組の方が、登録者数が多い傾向にあることも明らかになりました。

ビデオポッドキャストの人気は2年で4倍に。Sweet Fish Mediaが調査。
引用元:The 2025 State of Video Podcasts

今後もビデオポッドキャストは拡大する見込み

ビデオポッドキャストの人気はこの数年で大きく伸びており、上位番組の8割以上が何らかの形でビデオポッドキャストを配信していることがわかりました。

本調査ではビデオポッドキャストの今後の動向として、インタビュー形式が減り共同ホスト型の解説形式が増えるのではないか、という予測を示しています。

Sweet Fish Mediaとは

Sweet Fish Mediaは、アメリカ・フロリダ州オーランドに拠点を置く、B2B企業向けのビデオポッドキャスト制作代理店です。2015年創業以来、350以上のポッドキャスト番組の1万本以上のエピソード制作実績と、2,200万ダウンロードを誇ります 。収録代行だけでなく、オンサイトの本格スタジオ撮影・ホスト育成・戦略設計・SNS向けショート動画制作まで一括対応し、B2B企業のリード獲得やオーディエンス形成を支援しています 。

参照元:The 2025 State of Video Podcasts

AMI(エイミー)

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