KRAFTONがADKに出資、グローバルIP活用でファングロース戦略を加速

広告・コンテンツ大手ADKホールディングスは6月24日、PUBGシリーズで知られる韓国のグローバルIP企業KRAFTON Inc.から資本参加を受け、両社協業を正式に決定しました。

KRAFTONがADKに出資、グローバルIP活用でファングロース戦略を加速
引用元:adk.jp

資本参加の概要と背景

ADKホールディングスは2017年にベインキャピタル系のBCJ-31が株主となった後、2019年に持株会社体制へ移行し、デジタル部門強化やM&Aを通じて競争力を高めてきました。現在の中期計画では、ユーザーを長期的な支持者へ育てる「ファングロース戦略」を成長エンジンに据えています。

今回、BCJ-31の筆頭株主がベインキャピタル系ファンドからKRAFTONへ異動し、KRAFTONが新たに主要株主となります。ベインキャピタルは出資を継続しつつ、ADKは海外マーケティング再編で提携した米STAGWELLに続くパートナーを迎えました。KRAFTONのグローバルIPとテクノロジーが加わることで、ゲームとアニメを横断したコンテンツ開発やeスポーツ連動施策など、ファングロース戦略を世界市場で一段と推進できる体制が整います。

各社コメントから見える協業の方向性

ADKグループCEOの大山俊哉氏は「広告・マーケティング事業とアニメ・コンテンツ事業にKRAFTONの資金力とテクノロジーを組み合わせ、ファン化を軸とした持続的成長を目指す」と述べています。

KRAFTON代表のキム・チャンハン氏は「ゲームとアニメの接点を見極め、両社の強みを融合させてグローバル市場で新たな機会を創出する」とコメントしました。また、ベインキャピタル日本代表の杉本勇次氏は「デジタルマーケティングとコンテンツビジネスを次のステージへ押し上げる最良のパートナー」と位置付けています。

これらの発言から、ゲームIPと日本発アニメ・広告ノウハウを掛け合わせた多面的なコンテンツ展開が進むとみられます。

ファングロース戦略とは

ファングロース戦略は、ADKが掲げる成長モデルで、商品購入者や視聴者を一過性の顧客ではなく熱量の高い“ファン”へ育てることを目指します。広告・データ分析・IP開発・コミュニティ施策を連携させ、継続的な接点と体験価値を提供し、中長期的に売上とブランド価値を高める手法です。

参照元:ADKグループ 、グローバルIP企業KRAFTON Inc.の 資本参加による新たな戦略的パートナーシップをスタート

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