オーストラリア、月間ポッドキャスト利用率が過去最高の52%に

米エジソンリサーチとCRA(Commercial Radio & Audio Australia)、Triton Digitalによる最新調査「Infinite Dial Australia 2025」が6月に公開され、ポッドキャストの月間利用率が52%と過去最高を記録しました。

オーストラリア、月間ポッドキャスト利用率が過去最高の52%に
引用元:The Infinite Dial Australia 2025

商業ラジオの週間リスナーは62%、推計1500万人

オーストラリアでは、商業ラジオを1週間以内に聴いた人の割合が2025年時点で62%に達し、過去5年間で最も高い水準を記録しました。前年の59%から3ポイント増となり、聴取者数は推計で1,500万人にのぼるとされています。

放送とストリーミングの両方を含めたこの調査結果は、オンラインオーディオの拡大と並行して、従来のラジオも依然として多くの人に利用されていることを示しています。

オーストラリア、月間ポッドキャスト利用率が過去最高の52%に
引用元:The Infinite Dial Australia 2025

ポッドキャストの月間利用率が52%に到達

オーストラリア国内でポッドキャストを月に1回以上聴く人の割合が52%に達し、調査開始以来の最高値となりました。前年の48%から4ポイント上昇しており、音声コンテンツが日常に根づきはじめていることを示しています。

オーストラリア、月間ポッドキャスト利用率が過去最高の52%に
引用元:The Infinite Dial Australia 2025

この数字は米国(55%)と肩を並べる水準で、オーストラリアが世界でも有数のポッドキャスト大国であることを示しています。2017年の17%から着実に伸びており、幅広い層への浸透がうかがえます。

スマートスピーカーの普及と家庭内リスニングの広がり

スマートスピーカーの普及も、オーストラリア国内の成人の40%がスマートスピーカーを所有しており、2023年時点(28%)から大きく伸長しています。音声コンテンツへのアクセスがより手軽になったことで、家庭内での利用機会も着実に広がっていると考えられます。

オーストラリア、月間ポッドキャスト利用率が過去最高の52%に
引用元:The Infinite Dial Australia 2025

車内メディアとしての存在感も強化

オーストラリア、月間ポッドキャスト利用率が過去最高の52%に
引用元:The Infinite Dial Australia 2025

車内でオンラインオーディオ(音楽ストリーミングやポッドキャストなど)を利用する人の割合は、2025年時点で27%に達しています。これは5年前(2020年)の5%から大幅に伸びた結果であり、車内エンタメの多様化が進んでいることがうかがえます。

オーストラリアは世界でもトップのラジオ利用率

AM/FM/DAB+ラジオの車内利用率はオーストラリアで81%に達しており、他国と比較しても高い水準にあります。米国(74%)、英国(72%)、ニュージーランド(77%)と比べても、その利用の根強さが際立っています。オンラインオーディオの利用が進む中でも、ラジオ放送は引き続き主要な音声メディアとして広く選ばれており、従来型とデジタルの併用が日常的なリスニングスタイルとして定着しつつあります。

オーストラリア、月間ポッドキャスト利用率が過去最高の52%に
引用元:The Infinite Dial Australia 2025

CRAとは

CRA(Commercial Radio & Audio Australia)は、オーストラリア国内の商業ラジオ放送局や音声メディア企業を代表する業界団体です。放送業界の振興やリスナー動向の調査、広告主向けの資料提供などを行っており、Edison ResearchやTriton Digitalと共同で「The Infinite Dial Australia」などの主要レポートも発表しています。商業ラジオとデジタル音声の橋渡し役を担う存在です。

参照元:The Infinite Dial Australia 2025

AMI(エイミー)

2人に1人がポッドキャストリスナーだ。