BtoB広告施策で生成AIを活用している企業の92.6%がCPA(顧客獲得単価)の改善を実感。IDEATECH調査より

DEATECHが2025年7月7日〜8日に実施した「【2025年版】BtoB広告施策の定点調査」によると、広告担当者107名のうち63.6%が広告施策に生成AIを活用していることが明らかになりました。さらに、生成AIを活用している企業の92.6%が「CPA(顧客獲得単価)の改善を実感している」と回答しています。

この調査結果は、BtoB広告の分野において生成AIの導入が進んでおり、その活用がコスト効率の向上に大きく貢献している現状を示唆しています。

BtoB広告のCV達成率が向上、生成AIと音声広告がけん引。IDEATECH調査より
引用元:【BtoB広告の“AI転換期”が到来】広告施策で生成AIを活用する担当者が6割超、うち9割以上がCPA改善を実感──SNS広告は、2024年比やや後退

IDEATECHが実施した「【2025年版】BtoB広告施策の定点調査」から、BtoB広告の現状とトレンドが明らかになりました。主なポイントは以下の通りです。

広告チャネルのトレンド:SNS広告は減少も首位維持、記事・動画広告が追随

現在実施されているインターネット広告施策の中で、SNS広告が35.5%で最も多く使われています。しかし、2024年からは8.3ポイント減少しており、その勢いには陰りが見えます。

一方で、記事広告が32.7%、リスティング広告が29.9%と続き、企業が様々な広告チャネルに分散して投資している傾向がうかがえます。またデジタル音声広告も昨年(4.6%)から倍増し、9.3%にまで増加しました。

BtoB広告のCV達成率が向上、生成AIと音声広告がけん引。IDEATECH調査より
引用元:【BtoB広告の“AI転換期”が到来】広告施策で生成AIを活用する担当者が6割超、うち9割以上がCPA改善を実感──SNS広告は、2024年比やや後退

広告予算の配分:「30%未満」が約6割を占める

マーケティング予算全体に占める広告費の割合については、「20%〜30%未満」が26.2%、「10%未満」が20.6%となり、全体の約6割(59.9%)が広告費の割合を「30%未満」と回答しています。これは前年からわずかに0.7ポイントの増加に留まっています。

BtoB広告のCV達成率が向上、生成AIと音声広告がけん引。IDEATECH調査より
引用元:【BtoB広告の“AI転換期”が到来】広告施策で生成AIを活用する担当者が6割超、うち9割以上がCPA改善を実感──SNS広告は、2024年比やや後退

CV目標達成状況:6割以上が達成を実感

広告施策におけるCV(コンバージョン)目標の達成状況については、65.4%の担当者が目標を達成していると回答しました。内訳は「大幅に達成している」が23.4%、「やや達成している」が42.0%です。この達成率は前年から13.9ポイントと大幅に増加しており、BtoB広告施策の効果が高まっていることが伺えます。

BtoB広告のCV達成率が向上、生成AIと音声広告がけん引。IDEATECH調査より
引用元:【BtoB広告の“AI転換期”が到来】広告施策で生成AIを活用する担当者が6割超、うち9割以上がCPA改善を実感──SNS広告は、2024年比やや後退

CPA高騰の認識と対策:半数以上が上昇を実感、コンテンツ施策が鍵

CPA(顧客獲得単価)の推移については、54.2%の担当者がCPAの上昇を実感しています。「やや上昇している」が43.9%、「大幅に上昇している」が10.3%という内訳です。これは前年と比較して3.4ポイントの増加となります。

このCPA高騰への対策として、最も多く挙げられたのは「コンテンツマーケティングの実施」(34.6%)と「高品質のコンテンツ制作」(33.6%)でした。その他、「SEO強化」(23.4%)や「CRM投資」(17.8%)も上位に挙がっており、CPA高騰に対してコンテンツの質を高める戦略が重視されていることがわかります。

BtoB広告のCV達成率が向上、生成AIと音声広告がけん引。IDEATECH調査より
引用元:【BtoB広告の“AI転換期”が到来】広告施策で生成AIを活用する担当者が6割超、うち9割以上がCPA改善を実感──SNS広告は、2024年比やや後退
BtoB広告のCV達成率が向上、生成AIと音声広告がけん引。IDEATECH調査より
引用元:【BtoB広告の“AI転換期”が到来】広告施策で生成AIを活用する担当者が6割超、うち9割以上がCPA改善を実感──SNS広告は、2024年比やや後退

生成AIの活用状況:6割以上が導入、分析から制作まで広範に

ChatGPTなどの生成AIを広告施策に活用している企業は63.6%に上ります。「やや活用している」が43.0%、「かなり活用している」が20.6%と回答しています。一方で、「全く活用していない」企業は21.5%でした。

生成AIの具体的な活用内容としては、「配信データの分析・改善提案」(48.5%)が最も多く、次いで「クリエイティブ制作(バナー・テキスト等)」(45.6%)、「キャッチコピー・タイトル作成」(36.8%)が続きます。これにより、生成AIがBtoB広告の様々な工程で利用されている実態が浮き彫りになりました。

BtoB広告のCV達成率が向上、生成AIと音声広告がけん引。IDEATECH調査より
引用元:【BtoB広告の“AI転換期”が到来】広告施策で生成AIを活用する担当者が6割超、うち9割以上がCPA改善を実感──SNS広告は、2024年比やや後退
BtoB広告のCV達成率が向上、生成AIと音声広告がけん引。IDEATECH調査より
引用元:【BtoB広告の“AI転換期”が到来】広告施策で生成AIを活用する担当者が6割超、うち9割以上がCPA改善を実感──SNS広告は、2024年比やや後退

本調査結果から、BtoB広告においてはSNS広告の利用は依然として多いものの、多角的なチャネル活用が進んでいること、CPAの上昇が課題となる中でコンテンツ施策が重要視されていること、そして生成AIの活用が広がり、成果改善に貢献していることが示唆されます。

IDEATECHとは

IDEATECHは、東京都港区に本社を構えるマーケティング支援企業です。主にリサーチとPRを掛け合わせた「リサピー®」という独自サービスを提供しており、調査設計から分析、メディア配信までをワンストップで支援しています。特にBtoB領域に強みを持ち、データに基づく戦略的な広報・マーケティングを支えるパートナーとして多くの企業に利用されています。

参照元:【BtoB広告の“AI転換期”が到来】広告施策で生成AIを活用する担当者が6割超、うち9割以上がCPA改善を実感──SNS広告は、2024年比やや後退

AMI(エイミー)

生成AIを活用しないと乗り遅れるって、じいちゃんがいってた。