アドバンスト・メディア、音声認識サービス「AmiVoice API」の価格改定を発表。医療分野で53%値下げへ

日本発の音声認識技術を展開するアドバンスト・メディアは、開発者向け音声認識サービス「AmiVoice API」の一部エンジンを最大53%値下げしたと発表しました。

医療や金融などの分野で利用しやすい価格へ改定し、音声認識技術の普及と活用促進を目指すとしています。

アドバンスト・メディア、音声認識サービス「AmiVoice API」の価格改定を発表。医療分野で53%値下げへ
引用元:音声認識API「AmiVoice API」一部対象エンジンの価格を大幅値下げ、医療エンジンを重点に利用促進へ

医療・金融・多言語エンジンなどを対象に価格を見直し

発表によると、今回の価格改定は「AmiVoice API」における医療、保険、金融、多言語、汎用(バッチ処理およびリアルタイム・ログなし)といった複数の音声認識エンジンを対象に実施されました。改定後の料金は、医療エンジンが最大53%、保険・金融エンジンが最大37%の引き下げとなり、導入のハードルが下がる形となっています。

また、通話録音データや会議の議事録作成、アーカイブメディアの音声抽出といった用途に適した「バッチ処理エンジン」の新しいプライスカテゴリーも設けられています。ログ保存の有無を選択できる仕組みがあり、利用目的に応じた設定が可能です。

医療現場を中心に、音声認識の活用を拡大へ

アドバンスト・メディアは、今回の改定について「医療現場における音声認識技術の普及促進を目指す」としています。同社が引用する富士経済の調査によると、医療連携システムおよび医療プラットフォーム関連市場は2035年には6,120億円規模へ拡大すると見込まれています。こうした市場動向を踏まえ、医療エンジンの価格を引き下げることで、より多くの医療機関での導入を後押しする狙いがあります。

「AmiVoice API」は、医療用語を単語登録なしで高精度に認識できることが特長です。また、通信の暗号化、プライバシーマーク取得、ISMS(ISO27001)認証など、セキュリティ面にも配慮されています。今後も音声認識技術を通じてさまざまな業界の業務効率化を支援し、社会全体の豊かなコミュニケーションの実現を目指すとしています。

AmiVoice APIとは

AmiVoice APIは、アドバンスト・メディアが提供する開発者向けの音声認識APIサービスです。API に音声を送ると、自動で発話内容をテキスト化(Speech to Text)し、会議録作成や自動応答システムなどに応用できます。汎用エンジンに加え、医療・金融・保険などの業界特化エンジンや、専門用語対応(単語登録機能)なども備えており、高精度な認識を実現します。

参照元:音声認識API「AmiVoice API」一部対象エンジンの価格を大幅値下げ、医療エンジンを重点に利用促進へ

AMI(エイミー)

これを機に、医療現場での音声活用が進むと良いね。