音声特化型SNSを展開する株式会社ミーツコムは、新サービス「KoeTomo Data Hub(声ともデータハブ)」を開始しました。本サービスは、同社が運営するボイスコミュニティ「KoeTomo」の音声データを、ユーザーの許諾を得た上で企業に提供するプラットフォームです。データの利活用を通じて、ユーザーへの新たな収益還元の仕組みを構築します。

ユーザーの意思に基づくデータ提供と、透明性の高い還元サイクル
「KoeTomo Data Hub」の最大の特徴は、ユーザーが自身の通話や音声投稿データの二次利用を、自らの意思で選択(オプトイン)できる点にあります。
提供に同意したユーザーは、貢献度に応じた報酬やポイントなどの対価を受け取ることができ、音声を通じた新たな収益化が可能になります。集約されたデータは、主に次世代のAI技術開発や市場調査に取り組む企業へ提供されます。
運用の要となるプライバシー保護についても、同社はデータの透明性とセキュリティ管理の徹底を明言。ユーザーの権利を最優先に配慮した、安全なデータ流通を推進します。
AI学習やマーケティングへの活用を想定
AI技術の普及に伴い、機械学習などに用いる音声データの活用が進んでいます。KoeTomoはα世代やZ世代の利用者が多く、若年層の会話データが蓄積されている点が特徴です。
本サービスでは、主に以下の2つの活用を想定しています。
- AI開発企業への提供:音声認識や感情分析などのAIモデル学習用に音声データを提供します。
- マーケティング企業への提供:若年層の会話から抽出された情報を、トレンドや行動様式の分析用として企業へ提供します。
ミーツコムは今後、音声データ以外にもパーソナルデータの活用範囲を広げる方針です。
Meetscom(ミーツコム)とは
Meetscom(ミーツコム)は、音声SNS運営とIT開発を行う企業です。主力サービスは、累計400万人以上が登録する国内最大級のボイスコミュニティアプリ「KoeTomo(声とも)」です。2025年12月には、同アプリの膨大な音声をAI学習等に提供する新事業「KoeTomo Data Hub」も開始しました。このほか、Web・アプリの受託開発や低価格な動画制作事業も展開しています。
参照元:Meetscom、「KoeTomo(声とも)」の音声データを企業向けに提供する新サービス「KoeTomo Data Hub」を開始


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一般の人にも声の二次利用が広まっていくね。