Spotify、ポッドキャスト制作者向け「メンバーシップ」を34市場で提供開始。収益の90%を受け取り可能

Spotifyは10月20日、ポッドキャスト制作者向けの新たな収益化手段として「メンバーシップ」の提供を開始しました。

初期展開の対象は34市場です。制作者は限定コンテンツや特典をファンに提供し、メンバーシップ収益の90%を受け取れます。

Spotifyのメンバーシップ機能の紹介画像。コメント欄の会員バッジとスマートフォンを操作する人物
出典:Spotify Memberships Give Podcast Creators a New Way to Connect With Their Biggest Fans

Spotifyの「メンバーシップ」、限定コンテンツや特典でファンとの関係構築を支援

メンバーシップは、ポッドキャスト制作者がSpotify上でファンとの関係を深め、新たな収益源を築くための仕組みです。制作者は、自身の番組に合わせて複数の会員プランや料金を設定できます。特典として、限定の音声・動画コンテンツ、ボーナスエピソード、広告を減らしたコンテンツ、先行アクセス、番組アーカイブへのアクセス権などを組み合わせて提供できます。

対応市場では、無料プランと有料のPremiumプランのユーザーが、Spotify内の番組ページからメンバーシップに登録できます。登録後は、Spotifyを離れることなく会員限定コンテンツにアクセスできます。また、会員がエピソードにコメントする際にバッジを表示できる機能や、制作者が新規会員にウェルカムクリップを届ける機能も用意されています。さらに、対象を絞ったプロモーション、無料トライアル、会員登録につながった要因を把握するための分析機能も提供されます。

会員データのエクスポートにも対応し、共有に同意したファンの連絡先情報などを取得できます。これにより、制作者はSpotify内外でファンとの関係を管理できます。

メンバーシップを導入した番組と提供コンテンツ

サービス開始時点でメンバーシップを導入した番組には、『The Adam Friedland Show』『Making Sense with Sam Harris』『The Shawn Ryan Show』『Two Hot Takes』『The Sculpt Society』などがあります。また、YMH Studiosは、ネットワーク内の12番組でメンバーシップを導入しています。

各クリエイターは、限定エピソードや先行アクセス、舞台裏のコンテンツなど、それぞれの番組に応じた特典を提供しています。

制作者はメンバーシップ収益の90%を受け取り可能

メンバーシップは、広告、スポンサーシップ、Spotify Partner Programに加わる新たな収益化手段です。制作者はファンから直接、継続的な収益を得ることができ、メンバーシップ収益の90%を受け取れます。

対象となるのは、Spotify for CreatorsまたはMegaphoneでホスティングされ、以下の条件を満たす番組です。

  • 公開済みのエピソードが3本以上あること
  • 過去30日間にSpotify上で聴取または視聴したユーザーが100人以上いること
  • 過去30日間のSpotify上での総聴取・視聴時間が100時間以上あること

初期展開の対象は、オーストラリア、オーストリア、ベルギー、ブルガリア、カナダ、キプロス、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、香港、アイルランド、イタリア、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、マルタ、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、シンガポール、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン、スイス、英国、米国の34市場です。

日本は初期展開の対象に含まれていません。

Spotifyとは

Spotifyは、音楽やポッドキャスト、動画などのコンテンツをインターネット経由で配信するストリーミングサービスです。楽曲数は1億曲を超えています。

基本機能を無料で利用できる無料プランのほか、音楽の広告なし再生やオフライン再生などに対応した有料のPremiumプランを提供しています。

スマートフォン、PC、スマートスピーカーなど多様なデバイスに対応し、世界各地でサービスを展開しています。

参照元:Spotify Memberships Give Podcast Creators a New Way to Connect With Their Biggest Fans

AMI(エイミー)

取り分90%となると、配信者の「他へ引越し」を留める強いカードかも。