音声プラットフォームを運営するVoicyは今月17日、「Voicyエピソードアワード2025」の最終結果を発表しました。作家やインタビュアーとして活動する土門蘭氏のチャンネル『土門蘭の書書然然』より、「親になること」が大賞に選出されました。

「聴く人の心を動かしたか」を重視した選考プロセス
Voicyでは年間22万本を超える放送が生まれています。膨大なコンテンツの中から優れたエピソードを見つけ出すため、本アワードでは「発見と批評の融合」というプロセスが採用されました。
具体的には、まず約4,000名のリスナーによる投票を実施。「1人1票」という制約のもと、自身の生活に気づきや変化を与えたエピソードを厳選して推薦しました。その後、ラジオプロデューサーの石井玄氏やキャスターの大江麻理子氏ら特別審査員が、ノミネートされた13放送を「声のコンテンツ」としての魅力から総合的に評価。最終的に大賞を含む4作品を選出しました。
大賞
放送タイトル:「親になること」 パーソナリティ:土門 蘭
作家やインタビュアーとして活動する土門蘭氏のチャンネル『土門蘭の書書然然』より、「親になること」が大賞に選出されました。本番組は「書く」という行為を軸に、読む、聞く、対話する、暮らすといった日常の諸相をテーマとしています。土門氏による等身大の語りが人気を博しています。
審査員特別賞
放送タイトル:「【大切なこと】芳麗さんと🌸人生の分岐点、病気と向き合うこと」 パーソナリティ:中井 伸子
人事コンサルタントで料理家の中井伸子氏による番組『50代の人生作戦会議ラジオ | Morning Kitchen』より、本エピソードが審査員特別賞に選出されました。本回はコラムニストの芳麗氏をゲストに迎え、自身の大腸がん発覚という経験を公表。自分自身への信頼や、身体の声に耳を傾けることの重要性について対話が交わされています。
放送タイトル:『4年間、本当はやりたかったけど自粛してた放送』 パーソナリティ:高橋 晋平
おもちゃクリエーターの高橋晋平氏がパーソナリティを務める番組『1日1アイデア』より、本エピソードが審査員特別賞を受賞しました。内容はおもちゃに用いられるプラスチック素材の解説に特化したもので、素材ごとの特徴や違いについて、専門家の視点から詳しく語られています。
リスナーズ・チョイス賞
放送タイトル:『大人向けの話。障害者。セックス。死。』 パーソナリティ:あぴママ
あぴママ氏がパーソナリティを務める『今日を自分のために生きる』より、本エピソードがリスナーズ・チョイス賞を受賞。娘の「焦れない障害」を端緒に、障害という言葉の脱構築や優生思想、名詞が個人の存在を規定する危うさを考察。社会が隠蔽しがちな境界線に対して、そのあり方の再考を促す内容です。
Voicyエピソードアワードとは
Voicyエピソードアワードは、音声プラットフォーム「Voicy」が実施する公式企画で、一定期間内に配信されたエピソードの中から、特に反響のあった回を選出・表彰するものです。番組全体ではなくエピソード単位を対象としており、再生数やリスナーの反応などをもとに運営側が選定を行います。受賞エピソードはVoicy公式を通じて紹介され、注目度の高い音声コンテンツとして発信されています。
参照元:Voicy、2025年の22万を超える放送の中から選ばれた「Voicyエピソードアワード2025」大賞発表。



数字じゃなくて「心に届いたか」で選ぶっていうのが、Voicyらしいっていうか。