インターネットラジオの代表格、「ポッドキャスト」の魅力はどこにあるのか。その配信者であるポッドキャスターへのインタビュー連載「ポッドキャスターに聴く」。
第22回は、『愛の抵抗』の内海あささんとしださんにお話を伺いました。
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趣味として長く配信を続けていきたいと語る『愛の抵抗』のおふたり。ポッドキャストを始めた経緯や番組制作の裏側について伺いながら、音声メディアの魅力や今後実現したいことを語ってもらいました。
『愛の抵抗』が語る音声メディアの魅力
本記事では、『愛の抵抗』の内海あささんとしださんに、ポッドキャストをはじめとする音声メディアの魅力を伺っていきます。
番組紹介:愛の抵抗
『愛の抵抗』は、大学のゼミで出会った「あさ」こと内海あささんと、「しだ」さんが送る雑談番組。生活の中で感じたことや摂取したコンテンツの感想の共有など、ゆるりとした雰囲気が魅力です。
オフ会は公園でピクニック?
──『愛の抵抗』はどのような番組ですか?
内海あさ(以下、あさ):大学のゼミで出会った「あさちゃん」と「しだちゃん」。卒業後も年に1回の飲み会で話すくらいの普通の仲だった私たちが、ゆるりと資本主義に立ち向かい世界平和を目指すポッドキャスト番組です。
──番組を始めたきっかけはなんですか?
あさ:元々おしゃべりが好きで、話したいことを事前に組み立てるタイプだったのですが、うつをきっかけに家に引きこもることが多くなってトークが余ってしまったんですよね。そうした話すあてのない話を放流しようと思ってポッドキャスト配信を始めました。
しだ:僕は中学生のときにラジオをよく聴いていて音声コンテンツには馴染みがありました。知人から声が穏やかなのでラジオやポッドキャストに向いているとも言われていて、ポッドキャスト配信が気になっていたところ、たまたまあさちゃんに誘ってもらい、ふたりで『愛の抵抗』を配信することになりました。
──リスナーにはどのような方が多いのでしょうか?
あさ:男性が約65%、女性が約25%、それ以外が10%程ですね。過去2回開催したピクニックオフ会には20代から50代の男女がバランスよく集まってくれました。
しだ:特に僕と同年代の男性が多めですね。ピクニックオフ会では様々な年齢・性別の方が来てくれて嬉しかったです。
──ピクニックオフ会!詳しく教えてください。
あさ:ピクニックオフ会は、文字通りではあるのですが、春と秋に公園でピクニックをしながらお喋りをするというオフ会です。参加は無料で出入りは自由、飲食物は自分で持ってくるという決まりで開催しています。
しだ:春になったらお花見もしたいですね。次回は4月11日(土)に代々木公園でピクニックオフ会を開催したいと思い、計画中です。
大事なのは楽しく活動できる温度感
──番組作りにおいて、大事にしていることは何ですか?
あさ:自分やしだちゃんの個性が光るようなトークテーマを選びたいと思っています。趣味として長く続けたいと思っているので、楽しく活動できるような温度感も大事にしていますね。
しだ:ポッドキャストは音声だけのメディアなので、どんな人が聴いてくれているのか分かりづらい点がありますが、ピクニックオフ会という現実世界でのイベントを開催してからは、参加してくれた人たちの顔を思い浮かべながら話していますね。
──話すときにあたって注意していることはありますか?
あさ:う~ん、過度な内輪ネタは避けるようにはしていますが、逆に言えばそれくらいですね。
しだ:同じくです。あさちゃんだけに話が伝わっても聴いてくれている人にそれが伝わっていなかったら仕方がないですし、話してる自分も悲しくなります。なので、また先ほどと同じにはなりますが、ピクニックオフ会に来てくれた人たちのことを考えながら話すように心がけています。
──番組運営にあたって参考にした番組はありますか?
あさ:番組運営という点で参考にできているかは分かりませんが、『でこぽんFM』のような空気感がすごく好きで、ありたい姿としていつも聴いています。ただ、これは本当に個人的な憧れなので、今日の今日までしだちゃんにも共有していませんでした(笑)
しだ:本当に初耳です。
──なるほど。よく聴く番組はどういったものがありますか?
あさ:『でこぽんFM』はもちろんのこと、『ゆとりっ娘たちのたわごと』や『となりの芝生はソーブルー』、『安住紳一郎の日曜天国』、『どんぐりFM』、『上京ボーイズ』など幅広く聴いていますね。

しだ:僕は『ウェンズデイ・ホリデイ | WEDNESDAY HOLIDAY』で、特にみうらじゅんの回が一番好きです。

──初めて聴く人におすすめのエピソードを教えてください。
あさ:「#15 かつて神童だった俺たちへ」と「#68 かけがえのない私・あなた」です。どちらもSpotifyの「#私の神回ポッドキャスト」に選ばれた思い出深い、そしてお気に入りのエピソードです。
しだ:僕も「#15 かつて神童だった俺たちへ」がおすすめですね。ぜひ聴いてみてほしいです。
あさ:最近では、「#88 信じる力・祈る力〜NHK「山口一郎 ”うつ”と生きる」を見て〜」というエピソードも多くの方に聴いていただけたらいいなと思っているエピソードです。うつについて、これまで言語化してこなかった想いを話せました。
ポッドキャストを通じた偶然の出会いも配信の魅力
──番組を運営するにあたって、なにかマネタイズの取り組みはしていますか?
あさ:今年は5月9日に出店するポッドキャストウィークエンドに向けて、ZINEの新刊作りを頑張っています。グッズも制作しています。どれもDIYしていて、音楽再生キーホルダーなどをちまちまと作っています。
しだ:グッズ作りや物販などはあさちゃんが全部担ってくれていますね。ZINEは僕も去年一冊作って、今年の新刊はあさちゃんと共同で進めています。
──今後の目標はありますか?
あさ:リスナーの方との双方向性を高めていきたいですね。お便りはもちろんのこと、ピクニックオフ会やイベントでの交流も増やしていきたいです。ポッドキャストを通じた偶然の出会いがあると、番組をやっていて良かったと感じます。
しだ:僕はこれといったものはなく、聴いてくれる人が増えてくれたら嬉しいですね~。
──最後に、これからポッドキャストを始める人へのアドバイスをお願いします!
あさ:あまり難しいことを考えすぎず、とにかく楽しんでほしいです!マイペースに続ければとても楽しい趣味になると思うので、自分にとって程よい距離感を大事にしてほしいです!
──ありがとうございました!
取材を振り返って
リスナーとの双方向性を重視し、ピクニックオフ会などで積極的に交流を行う『愛の抵抗』。おふたりのポッドキャストへの思いやリスナーを大事にする姿勢がよく伝わってくる取材でした。
愛の抵抗
連載「ポッドキャスターに聴く」では、今後もいろいろなポッドキャスターの方々にお話をお聞きしていく予定です。その他の記事も「ポッドキャスターに聴く」の一覧ページからチェックしてみてください。


