英国の公共放送BBC World Serviceは3月2日、歴史番組『Witness History』の音声ストーリーを生成AIでアニメーション動画化する新プロジェクトを開始したと発表しました。既存の5つのエピソードを映像化し、世界の視聴者に向けて新たな形でジャーナリズムを届ける取り組みです。第1弾として「The World’s First Labradoodle」がYouTubeチャンネルで公開されました。

エピソードを生成AIでアニメーション動画化
英国のBBC World Serviceは、歴史番組『Witness History』のエピソードをもとに、生成AIを活用したアニメーション動画を制作する新たな取り組みを開始しました。同局にとって生成AIによるアニメーション動画の公開は初めての試みです。
今回のプロジェクトでは、『Witness History』で配信されてきた音声ストーリーをアニメーション動画として制作します。BBC World Serviceは、この取り組みについて、同番組の音声ストーリーを映像形式で表現する新しい手法であると説明しています。
同局のビジネス開発責任者であるFred Durman氏は、生成AIを活用することで既存のコンテンツに「第2の生命」を与え、新しい視聴者に斬新な形で届けることができると述べています。
最初のエピソードをYouTubeで公開、計5本を制作
今回のプロジェクトでは、合計5本のアニメーション動画が制作されます。最初の作品となる「The World’s First Labradoodle」はすでに公開されており、同局のYouTubeチャンネルで視聴できます。
今後公開予定のエピソードには、「Brazil’s Biggest Bank Heist」、「Ramesses II’s ‘Mummy Makeover’」、「The Discovery of Lord Sipan in Peru」、「Arrested for Playing Football in Brazil」が含まれています。いずれも『Witness History』のエピソードをもとに制作されるアニメーション動画です。
BBC World Serviceは本プロジェクトについて、もともと人気があった音声ストーリーを動画化することで、『Witness History』のリーチをさらに広げたいと説明しています。
BBC関係者がプロジェクトについてコメント
同局のデジタルエディターであるAnna Doble氏は、生成AI技術を活用し、『Witness History』の魅力的な音声ストーリーを映像化する方法を模索していると述べています。また、この新しいアプローチに対する新しい視聴者の反応に期待を寄せています。
アニメーション制作を担当する1UpMediaのアニメーター、Guang Jin Yeo氏は、『Witness History』のストーリーを動画化するにあたり、番組を定義づける深みや丁寧さを損なわないよう配慮したと説明しています。同氏は、生成AIの活用によって、これまで音声アーカイブに触れる機会がなかった視聴者に対しても、コンテンツを展開することが可能になると述べています。
BBC World Serviceとは
BBC World Serviceは、英国の公共放送BBCが運営する国際向け放送サービスです。ラジオ、テレビ、オンライン、ポッドキャストなどを通じてニュースやドキュメンタリー、文化番組などを配信しており、英語のほか複数の言語で番組を提供しています。世界各国の視聴者・聴取者に向けて情報を発信することを目的としたBBCの国際放送部門です。
参照元:BBC World Service’s Witness History to launch first AI-animated video episodes



音声と動画を行き来するのも楽しそう。