米国のストリーミングおよびポッドキャスト配信サービスを手掛けるStreamGuysは6月3日、AIが音声コンテンツ内の自然な区切りを自動で判定し、広告マーカーを付与する新たな広告タグ付けサービスを発表しました。
このサービスは、ポッドキャストやアーカイブ音源から自然な区切りを自動的に特定することで、制作チームの手間を減らします。広告挿入に活用できるポイントの拡大を支援し、音声コンテンツの収益化機会の向上を期待することができます。

AIによる自動検出と導入メリット
本サービスは、音声配信の収益化で手間となっていた、広告挿入の箇所の特定が自動化されるシステムです。ポッドキャストやオンデマンドメディアの音源から、ミッドロール広告に適した切れ目をAIが自動で検出します。これにより、新規コンテンツだけでなく、これまで広告挿入向けの準備が行われていなかった過去のアーカイブ音源にも広告マーカーを付与しやすくなり、制作チームの作業負担軽減や広告在庫の拡大に役立つとしています。
同社のテクノロジー部門担当執行副社長であるエドゥアルド・マルティネス氏は、「AIによって自然な区切りを自動識別できるようになり、コンテンツ制作の効率化と広告活用機会の拡大につながる」と説明しています。
優れた互換性と収益化のエコシステム
本サービスはAPIベースと標準規格に準拠した出力を中心に構築されており、RSSフィードやFTPなど、さまざまなソースからコンテンツを取り込めます。判定された広告マーカーはID3メタデータなどの仕様で出力され、制作から公開までを一元化する同社のワークフローシステムである『SGrecast』ともシームレスに統合できます。
また、同社はメタデータ正規化やタイミング調整、SCTEからID3への変換などの技術を活用し、動的に挿入される広告の音量やタイミングを一定に保てるようにしています。
営業部門担当執行副社長であるティム・ラベル氏は、AIタグ付けによって広告在庫の拡大を図り、同社の広告ネットワークやプログラマティック広告サービスと組み合わせることで収益化機会を広げられると説明しています。同社はこうした仕組みを通じて、放送事業者のデジタル音声事業の収益化を支援するとしています。
ミッドロール広告とは
ミッドロール広告とは、音声や動画などのコンテンツの途中で挿入される広告のことです。コンテンツの開始前に流れるプリロール広告や、終了後に流れるポストロール広告と区別されます。ポッドキャストや動画配信サービスにおいて、番組やエピソードの自然な区切りやトークの合間に挟まれる形で配信されます。視聴者がコンテンツを視聴・聴取している最中に流れるため、他の配置に比べてエンゲージメントや再生完了率が高くなりやすい特徴があります。
参照元:StreamGuys Unlocks Hidden Audio Revenue with AI Ad Tagging Service



制作者は、もう「どこで区切るか」で頭を抱えなくていいかも。