音楽関連のクリエイティブカンパニーTMIKは、音楽の自動生成AIエンジン「FIMMIGRM」の最新版を発表しました。今回のアップデートではAI解析が高度化され、フル尺でのメロディ生成も可能になりました。なお本エンジンの開発は、音楽プロデューサーである玉井健二氏が監修しています。

「FIMMIGRM」とは
AIメロディ自動生成エンジン「FIMMIGRM」は、入力されたバックトラックのキー、コード進行、テンポをAIが高精度に解析し、最適なメロディを自動生成するツールです。
生成されたメロディは、MIDIデータや歌入りの2MIX WAVデータとして出力できるため、DAWに取り込んで自由に編集・アレンジが可能です。また、利用プランに応じた上限内でAIが多数のメロディパターンを生成し、多様なアイデア展開をサポートします。
今回のアップデート内容の特徴
今回アップデートによって実装された新機能は以下の通りです。より高度で効率的なメロディ生成が可能になっています。
1. AI解析の高度化
入力されたオーディオからキー、コード、テンポが自動抽出されます。トラックにより最適化されたメロディを生成できます。
2. フル尺での生成が可能に
従来の8小節制限が撤廃されました。
3. 最新ネットワークモデル導入
より自然で使いやすいメロディを生成できます。
4. AIアーティスト「白神芽音」によるトップラインプレビュー
TMIK独自の歌声合成データ「白神芽音」を用いて、生成したメロディをボーカル入り音源として視聴できます。
5. 自由度の高いユーザー指定
曲の特定の部分だけを選んでメロディを生成できます。そのため、全体の統一感を保ちながら効率よく試行錯誤を行うことができます。
今回のアップデートに合わせて、従来のFreeプランに加え、有料の新たな料金プランでの提供が発表されています。
TMIKとは
TMIKは、音楽・エンタメのプロデュース力とテクノロジーの技術を掛け合わせ、次世代のエンタメDXサービスやIP・ソリューションを開発する総合エンターテインメント・テクノロジー企業です。音楽プロデューサーである玉井健二氏が代表を務めています。AI技術を活用した音楽生成ツールや音声合成技術の開発を行い、クリエイターが直感的かつ効率的に制作を行える環境づくりを目指しています。代表的なプロダクトには、AIがバックトラックから最適なメロディを自動生成するツール「FIMMIGRM」などがあり、音楽制作の新たな可能性を向き合っています。
参照元:株式会社TMIK、AI作曲エンジン「FIMMIGRM」をアップデート
音楽制作の幅も広がっていくね。