Amazon AdsとSiriusXMがDSP統合。音声広告のリーチが1億6,000万人に拡大

Amazon AdsはSiriusXMとDSPを統合し、広告主が月間1億6,000万人のリスナーにデジタルオーディオ広告(音声広告)を配信できるようになると発表しました。この取り組みにより、ユーザーの購買および行動データを活用したターゲティングや、複数チャネルを統合した広告配信が可能になります。

SiriusXM Mediaは衛星ラジオSiriusXMや音楽ストリーミングサービスPandora(パンドラ)などを運営する、米国の大手オーディオエンターテイメント企業です。

Amazon AdsとSiriusXMがDSP統合。音声広告のリーチが1億6,000万人に拡大
引用元:Amazon AdsとSiriusXM MediaがAmazon DSPを通じた新しいプログラマティック音声サービスを発表

Amazon DSP統合による音声広告リーチと効果測定

今回の発表により、Amazon DSPを利用する広告主はSiriusXM Mediaが保有する大規模なデジタル音声インベントリに直接アクセスできるようになります。PandoraやSoundCloud USをはじめとする音楽ストリーミングやポッドキャストが対象となり、米国内で月間1億6,000万人規模のリスナーへリーチ可能です。Amazonの購買・ストリーミング・ブラウジングといったファーストパーティデータと組み合わせることで、音声広告の精緻な配信が可能です。

広告主にとっては、音声広告を単独で運用するのではなく、ディスプレイや動画と同じ基盤で管理できるようになります。これにより、フルファネルでの効果測定が可能になり、音声メディアの役割をキャンペーン全体の中で明確に位置付けられます。音声を含めたキャンペーン設計が容易になり、広告主にとっての運用効率も向上するでしょう。

Amazon AdsとSiriusXMが語る統合の意義

Amazon AdsでDSP部門を率いるディレクターのMeredith Goldman氏は次のように語ります。

多様なオーディエンスデータとSiriusXMのプレミアムコンテンツを組み合わせることで、音声を包括的な広告戦略の一部にできるでしょう。

SiriusXM Mediaで広告プロダクトを統括するSherene Hilal氏も「規模や精度、インサイトの面でブランドに新しい選択肢を提供できる」と期待しています。統合サービスは2025年第4四半期から、まずは一部の広告主向けに提供が始まる予定です。

Amazon DSPとは

Amazon DSP(Demand-Side Platform)は、広告主がAmazon内外のメディアでプログラマティック広告を購入・配信できるプラットフォームです。ディスプレイ、動画、音声など多様なフォーマットに対応し、Amazonが保有する購買履歴や閲覧行動などのファーストパーティデータを活用した精緻なターゲティングが可能です。ブランドの認知から購買促進まで幅広い目的に活用できます。

参照元:Amazon AdsとSiriusXM MediaがAmazon DSPを通じた新しいプログラマティック音声サービスを発表

AMI(エイミー)

SiriusXMって北米だと超強い音声企業のイメージ。でも日本だとあんまり影響ないかも。