インターネットラジオの代表格である「ポッドキャスト」の魅力はどこにあるのか。その配信者であるポッドキャスターへのインタビュー連載「ポッドキャスターに聴く」。
第17回は、『ワクワクラジオ【10分ラジオ】』(以下、ワクワクラジオ)でパーソナリティを務めるミタムラさんとモリグチさんに話を伺いました。

関西在住の男性ふたりによる雑談ポッドキャスト『ワクワクラジオ』。ポッドキャストを始めた経緯や番組制作の裏側について伺いながら、音声メディアの魅力や今後実現したいことを語ってもらいました。
本記事はFM大阪にて放送中のラジオ番組『オトナル原口大輝のエスケープジャーニー』との連動記事となっています。
『ワクワクラジオ』が語る音声メディアの魅力
本記事では、『ワクワクラジオ』でパーソナリティを務めるミタムラさんとモリグチさんに、ポッドキャストをはじめとする音声メディアの魅力を伺っていきます。
番組紹介:『ワクワクラジオ【10分ラジオ】』
『ワクワクラジオ』は、関西在住の男性2人ミタムラさんとモリグチさんによるジャスト10分の雑談系ポッドキャスト番組です。日々の出来事や気になったことについての軽快なトークが人気を集めています。
きっかけは「ラジオDJ」
──『ワクワクラジオ』はどのような番組か、簡単に教えてください。
モリグチ:コンセプトは「日常観察家事情報人生共感型ラジオ」です。僕たちの日常を観察し、起こったことを話すのがメインで、そこから派生して生活や家事に役立つ情報や商品を紹介することもあります。
リスナーからいただいたお便りには、まず共感することを心掛けているので、それを反映して「人生共感型」をコンセプトにしています。長く続けるうちに、自分たちの価値観とは異なる意見も寄せられるようになりました。そうした意見も一旦受け止めて共感するというスタンスを重視しています。
ミタムラ:僕は何も考えてないですね。流れに身を任せています。もちろん、モリグチさんが話してくれたような変化は感じますが、ポッドキャストを始めてから今に至るまで、僕の中ではモチベーションや向き合い方に変化はありません。

──どのようなきっかけで番組を始められたのですか?
ミタムラ:僕とモリグチさんは大学の同期なんです。社会人になってから漠然と「FMラジオのDJをやってみたい」という思いを抱いていました。
ただ僕らは「ラジオみたいなことをやってみたい」ということしかなくて。「世間に対して物申したい」とか「こういう番組を作りたい」とか、具体的なビジョンはなかったんです。マイクの前で喋って、その音声データを世間に公開してみたいという気持ちでした。
──ちなみにおふたりは、普段どんな仕事をされているのでしょうか?
ミタムラ:僕はWeb制作の会社を経営しています。音声とは全く関係ない仕事です。
モリグチ:僕は音楽を作ったり、写真を撮ったりと、いろいろな仕事をしています。音に関する仕事にも携わっているので、ポッドキャストを始めやすい環境にはいたかもしれません。
──リスナーにはどのような方が多いのですか?
モリグチ:正直、僕らもあまり把握できていないんです。
ミタムラ:僕らと同世代の30〜40代が多いのかなと想像しているんですけど。「THE FIRST TAKE」について話した回は反響も多く、リスナーの年齢層を反映している印象があります。
ミタムラ:ただ実際は、幅広く聴いてもらっているように思います。お便りは小学生や大学生、あるいは僕らよりもかなり年上の方からいただくこともありますから。
モリグチ:ちなみにとある小学生が、ポッドキャストを宿題をやるときのタイマーとして活用してくれていると話してくれました。「エンディングが流れると10分に近付いている」といった形で使ってくれているそうです。
収録は勝負。必ず10分に収める
──番組制作上のこだわりを教えてください
モリグチ:僕は本当にこだわりはなくて、ミタムラさんが作家やMC的な役割を果たしてくれています。だから僕は、録音ボタンを押す瞬間まで、どんな話がやってくるか全くわからないんです。
この点は、僕の新鮮なリアクションを求めているミタムラさんのこだわりかもしれません。なので僕は、初めて聴いた話をいかに広げられるかっていうところで毎回勝負しています。番組テーマの「人生共感型」っていうのがあるので、どんな話であろうと、まずはミタムラさんに乗っかってみることを意識しています。
ミタムラ:構成に関して、僕はそこまで練っていません。日常の中で起こった面白いことの“オチ”だけ頭に入れておいて、そこに向かって話しているだけですね。
──『ワクワクラジオ』を聴いていると、居酒屋などで近所のお兄さんたちの話を盗み聴きしている感覚があります。この番組の魅力は「親しみやすさ」にあるのかなと思うのですが、意識していることはありますか?
ミタムラ:気軽に聴き流ししてもらえるような番組にすることです。僕たちはトークに関しては素人なので、ただただふたりで喋っている音声を配信しても、気兼ねなく聴いてもらえたら嬉しいですね。
モリグチ:1年目は30分以上のエピソードを配信していました。でも、1回お休みを挟んで復活するタイミングで、「1回10分」という“縛り”を試してみたんです。
僕の感覚ですが、雑談系のポッドキャストは10分を過ぎたあたりで集中力が切れてきてしまいます。当時はショート動画が流行し始めたときで、音声配信でも短い番組があっても良いかなって、実験的な意味で10分のエピソードを配信し始めました。
──10分にまとめるのは難しくないですか?
モリグチ:めちゃくちゃ大変です(笑)。実際は90分くらい話をしているんですが、それを苦労して10分に編集しています。
──おふたりとも働いてらっしゃるので、お忙しいと思うのですが、どのように収録しているのですか?
モリグチ:時間が合う夜11時くらいから収録していますね。今は毎週収録していますが、昔は1ヶ月分を一晩で撮り溜めていたこともありました。
ミタムラ:朝5時くらいに終わっていたよね。何を話したか全然覚えていない(笑)。
モリグチ:1〜2年目はスタジオを借りて対面収録していましたが、今はWeb会議ツールも安定してきたのでリモート収録にシフトしています。時間を気にせず収録できるので便利ですね。
あえて中身を変えず、番組を長く続けていきたい

──最後に、今後の目標について教えてください。
モリグチ:僕は、10年、20年と長くポッドキャストを続けたいと思っています。
ミタムラ:そうなんだ、モリグチさんの目標を初めて聴きました(笑)。でも僕も同じですね。長く続けていくことが目標です。
具体的なビジョンがあるわけではないですが、今の感じで続けていきたいです。YouTubeやポッドキャストでも、長く続いている番組は少しずつ企画が変わったりするじゃないですか。だけど僕は、数年経って戻ってきたときに、番組の中身が全然変わっているのは寂しいなと感じるんです。だから、『ワクワクラジオ』は中身を変えることなく続けていきたいと考えています。
『オトナル原口大輝のエスケープジャーニー』でインタビュー全編配信中
肩の力を抜いて日常の楽しみ方を教えてくれる『ワクワクラジオ』。番組を長く続けるための秘訣を知ることができました。
本インタビューは、FM大阪にて放送中のラジオ番組『オトナル原口大輝のエスケープジャーニー』のポッドキャスト版で全編聴くことができます。ぜひお聴きください!
『ワクワクラジオ【10分ラジオ】』
連載「ポッドキャスターに聴く」では、今後もいろいろなポッドキャスターの方々にお話をお聞きしていく予定です。その他の記事も「ポッドキャスターに聴く」の一覧ページからチェックしてみてください。


