デジタル広告業界団体IABとPwCは、4月に「Internet Advertising Revenue Report」を公開し、2025年の米国におけるポッドキャスト広告収益が前年比17.6%増の28.6億ドルに達したと公表しました。同レポートでは、動画がポッドキャスト消費の主要なチャネルになりつつある現状についても言及されています。

米ポッドキャスト広告収益は2025年に28.6億ドルへ拡大
IABとPwCが公表した「Internet Advertising Revenue Report」によると、米国のポッドキャスト広告収益は2025年に28億6,220万ドルとなりました。2024年の24億3,310万ドルから増加し、前年比では17.6%増となっています。レポートでは、ポッドキャストはデジタル音声広告収益に継続的に寄与しており、前年比で着実な拡大が続いていると説明されています。
掲載された推移データでは、2015年の1億570万ドルから2025年まで増加基調で推移しています。2021年には14億4,870万ドル、2022年には18億2,530万ドルとなり、2023年は19億2,520万ドル、2024年は24億3,310万ドルでした。2025年は過去最高額となり、米国のポッドキャスト広告収益が拡大基調で推移していることが示されました。
レポートは動画コンテンツの進展にも言及
同レポートでは、今回のポッドキャストの定義について、従来の音声ベースを反映した数値であると説明されています。一方で、その定義自体は急速に広がっており、動画がポッドキャスト消費の主要なチャネルになりつつあると記載されました。
また、2026年以降の業界動向を整理した項目では、動画ポッドキャストの拡大にも触れています。米国のポッドキャスト制作者のおよそ71%が動画版コンテンツを制作しているとし、コンテンツが音声配信だけでなく、動画環境にも広がっていると説明されました。あわせて、従来の音声と動画のチャネルをまたいだ計画、購買、計測に新たな課題が生じると記載されています。
米デジタル広告市場全体も過去最高を更新
レポートによると、米国のインターネット広告収益全体は2025年に2,946億ドルとなり、前年比13.9%増でした。テレビ広告が13.4%減となる一方、インターネット広告はプラス成長となりました。

媒体別ではビデオゲーム・eスポーツが22.0%増、音楽・ラジオ・ポッドキャストが1.3%増、B2Bが3.1%増、屋外広告が2.2%増でした。レポートでは、広告支出が測定や最適化がしやすいデジタル媒体へ再配分されていると説明されています。

IAB/PwCとは
IAB(Interactive Advertising Bureau)は、デジタル広告、マーケティング、メディア分野の業界団体です。米国で設立され、広告主、媒体社、広告テクノロジー企業、代理店などが加盟しています。デジタル広告に関する業界基準の整備、調査レポートの公表、政策提言、人材育成などを行っています。
PwC(PricewaterhouseCoopers)は、会計監査、税務、コンサルティング、アドバイザリー業務を展開するグローバルプロフェッショナルファームです。世界各国で企業や公的機関向けサービスを提供しており、業界調査や市場分析レポートも実施しています。IABの「Internet Advertising Revenue Report」では、PwCが調査・集計を担当しています。
参照元:Internet Advertising Revenue Report



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