オーストラリアのポッドキャスト制作会社Deadset Studiosと市場調査会社Insightfullyは、10月19日に年次調査「PodPoll 26」を発表しました。15歳以上のオーストラリア人の半数が毎月ポッドキャストを利用する一方、月間利用者の6割は動画視聴よりも音声聴取を好むことが明らかになりました。

ポッドキャストの月間利用率が15歳以上の半数に到達。35〜54歳の男性などが成長を牽引
「PodPoll 26」によると、オーストラリアの15歳以上の人口に占めるポッドキャストの月間利用者の割合は50%に達しました。人数に換算すると、推計1,030万人に相当します。
月間利用率は前々回の39%、前回の47%から上昇しており、本調査で追跡している音声カテゴリーの中で最も高い成長率を記録しています。
成長を牽引しているのは、ミレニアル世代や35〜54歳の男性です。ミレニアル世代の71%が月間利用者であるほか、35〜54歳の男性の利用率は1年間で59%から71%へ上昇しました。
Deadset Studiosのディレクターを務めるKellie Riordan氏は、利用者の増加を牽引する層を踏まえ、広告や番組を企画する際には、若年層だけに注目しない視点が必要だと述べています。
YouTubeでの利用が拡大する一方、利用者の6割は音声聴取を支持
月間利用者のうち、YouTubeを通じてポッドキャストを利用する割合は、1年間で44%から55%へ増加しました。また、ポッドキャスト利用者の約1割が、聴くのではなく動画として視聴すると回答しています。
一方、月間利用者の60%は、動画視聴よりも音声聴取を好むと回答しました。リスナーの70%は、画面を必要としないことを理由に、ポッドキャストを積極的に選んでいます。
Riordan氏は、音声のみのコンテンツも、画面疲れを感じている多くの利用者に届いていると説明しています。その上で、動画のみに注力すると、こうした層を取りこぼす恐れがあると指摘しています。
検索や購入につながるポッドキャスト。利用者からの信頼も高水準
ポッドキャストで聴いた内容をきっかけに、具体的な行動を起こす傾向も見られました。リスナーの45%が関連する内容をオンラインで検索し、19%が商品を購入したと回答しています。
Insightfullyのマネージングディレクターを務めるLeanne White氏は、利用者がコンテンツを受動的に楽しむだけでなく、トピックの検索や商品の購入、社会的な活動への参加といった行動を起こしていると述べています。
また、ポッドキャスト利用者の71%が、ポッドキャストを信頼できる媒体として評価しました。これは、ラジオの62%、テレビの57%、YouTubeの56%、ソーシャルメディアの34%を上回り、比較対象のメディアの中で最も高い割合でした。
ジャンル別では、犯罪、ニュース・時事、コメディがよく利用されている一方、政治・行政分野がこれらを上回るペースで成長しています。
PodPoll 26とは
オーストラリアのポッドキャスト制作会社Deadset Studiosと市場調査会社Insightfullyが発表した、ポッドキャストの利用動向に関する年次調査です。
6〜7月にオンラインで実施され、全体調査では15歳以上のオーストラリア人3,472人を対象にメディアの利用状況を調べました。さらに、月間ポッドキャスト利用者1,646人を対象に、利用習慣や好み、属性などを詳しく調査しています。
参照元:Podcasts hit a mainstream milestone in Australia; listening still preferred over watching
調査概要:PodPoll 26 report — Deadset Studios



若者より30代以降の男性が押し上げてるの、リアル感ある。