OpenAIが提供するChatGPTにSpotifyが統合され、音楽やポッドキャストを会話の中で検索・再生できるようになりました。ユーザーは英語で話しかけるだけで、気分やテーマに合ったコンテンツを見つけ、Spotifyアプリから直接再生できるようになっています。

ChatGPTとSpotifyの統合で、音楽体験がより自然に
Spotifyはこれまでも、車やスマートテレビ、ゲーム機など2000以上のデバイスと連携し、場所を問わず音楽やポッドキャストを楽しめる環境を提供してきました。今回のChatGPTとの統合により、Spotifyは会話を通じて音楽やポッドキャストを利用できる新たな方法を提供します。
ユーザーはChatGPTに「落ち着くジャズを流して」「週末ドライブに合う曲を探して」といったリクエストを送るだけで、ChatGPTがSpotifyアプリを呼び出し、リクエストに沿ったプレイリストや番組を表示します。選んだトラックをタップするとSpotifyアプリが開き、すぐに再生が始まります。
初回利用時にはSpotifyアカウントの連携が必要ですが、一度接続すれば以後はチャットの中で自然に音楽をリクエストできます。アーティスト名やジャンル、ムード、ポッドキャストのトピックなどを指定すると、より適したおすすめが提示されやすくなります。
Free・Premium両プランで利用可能、英語版から提供開始
この機能はSpotifyのFreeプランとPremiumプランの両方で利用できます。FreeユーザーはDiscover WeeklyやNew Music Fridayなど、Spotifyアプリ上で提供されているプレイリストから音楽を探すことができ、Premiumユーザーはより複雑なプロンプトをもとに、完全にパーソナライズされた選曲を作成できます。
対応言語は10月7日時点で英語のみで、145か国のChatGPT Free・Plus・Proアカウントで利用できます。Webブラウザ版とモバイルアプリ(iOS/Android)から利用可能です。英語で利用可能なChatGPTからSpotifyを利用すると、この機能を使うことができます。
Spotifyは、ユーザー一人ひとりに合った音楽を届けるパーソナライゼーション技術への投資を続けています。さらに、社内のエディトリアルチームが持つ選曲の知識や経験を活かし、リスナーが新しい音楽やポッドキャストに出会う機会を広げていく方針です。ChatGPTとの連携によって、音楽の楽しみ方はこれまで以上に多様になりつつあります。
パーソナライゼーション技術とは
パーソナライゼーション技術は、ユーザー一人ひとりの嗜好や行動データをもとに、最適なコンテンツや体験を自動的に提供する仕組みです。Spotifyでは、再生履歴やスキップ傾向、時間帯、デバイスなどを分析し、その人の好みに合った楽曲やポッドキャストをおすすめします。これにより、ユーザーは新しいお気に入りを自然に発見できるようになります。
参照元:話しかけるだけで、あなたにぴったりの音楽を。ChatGPTでSpotifyが利用可能に



もう“検索”じゃなく“会話”で音楽を探す時代か。