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音声広告アワード「Spotify Hits Japan 2025」の受賞結果が発表。グランプリはヤマハが受賞

2025.11.18

Yoshiaki Shimose

Spotify Japanは、11月10日に音声広告アワード「Spotify Hits Japan 2025」の受賞結果を発表しました。本アワードは日本での開催が2回目となり、グランプリにはヤマハの「#LoveYourMistake『Knock Turn』」が選出されました。

音声広告アワード「Spotify Hits Japan 2025」の受賞結果が発表。グランプリはヤマハが受賞 — 引用元：Spotify、広告・音声表現を表彰する『Spotify Hits Japan 2025』を開催し、各部門の受賞作品を発表

グランプリはヤマハ「#LoveYourMistake『Knock Turn』」

Spotifyは広告・音声表現を表彰するアワード「Spotify Hits Japan 2025」を開催し、各部門の受賞作品を発表しました。世界で7億1,300万人以上が利用するSpotifyが主催するアワードで、日本での開催は2回目となります。

「Spotify Hits」は、ストリーミング体験と広告ソリューションを組み合わせ、音のクリエイティブを発信・表彰する目的で創設されたアワードです。本年度は実績あるキャンペーンと公募部門のふたつで構成され、5部門で受賞作が選出されました。

グランプリ「Spotify Mic Drop」には、ヤマハ「#LoveYourMistake『Knock Turn』」が選ばれました。練習中の“ミス”を前向きに捉えた企画で、ショパン《ノクターン Op.9-2》を基に42人の演奏データから着想を得て制作した楽曲を活用。日本・イギリス・インドの演奏者が参加し、音声広告の新たな表現領域を切り拓いたキャンペーンとして紹介されています。

没入体験・モーメント・ファン戦略の各部門受賞作

「Ear Candy」部門では、大塚製薬（ポカリスエット）のサラウンドコマーシャル「円陣」「円陣（部活）」が受賞しました。バイノーラル録音を用い、“円陣の中心にいるような音場”を再現した点が特徴です。「Seized the Moment」部門では、サントリー（金麦）「家路言」が選出。“帰宅時間”に着目し、「蛍の光」のアレンジと声の演出を通じてブランドのイメージを伝えています。

「For the Fans」部門は、日本コカ･コーラ「い･ろ･は･す 2025年コミュニケーション『きっとあしたも、いい感じ』」が受賞。藤井風氏の楽曲「真っ白」と共に展開し、音声・動画・プレイリストなど複数フォーマットを活用したキャンペーンです。

若手クリエイターを対象とした「Future Hitmakers」

「Future Hitmakers」部門では、若手クリエイターによるアイデアから企業賞が選ばれました。

味の素賞：「猫舌クノール〜聴き終えると、ちょうどいい温度になるプレイリスト〜」
KDDI賞：「一生ものプレイリスト」
Family Mart賞：「フード・ロス市警からのミッション “ファミマの値引き商品を救出せよ”」

いずれもSpotifyの音声広告フォーマットを活用し、若者世代に響く創造的なアイデアが評価されたと記載されています。

審査体制と評価の観点

審査には、広告・クリエイティブ・音声メディア領域の専門家が参加しました。総合審査員は、北原規稚子氏（MICHI）、佐藤雄介氏（電通）、嶋浩一郎氏（博報堂）、TaiTan氏、橋本昇平氏（Spotify Japan）、和佐高志氏（Jukebox Dreams）が務めています。

「Future Hitmakers」部門では、企業代表審査員として、ファミリーマートの足立光氏、KDDIの馬場剛史氏、味の素の向井育子氏が参加しました。審査は一次審査と最終プレゼンテーション審査を経て行われ、創造性、オーディオ体験の深さ、ブランド課題との整合性、データ活用の先進性などが総合的に評価されたと説明されています。

Spotifyはプレスリリースの中で、今後も音が持つ可能性と広告のクリエイティビティを融合させ、ブランドとユーザーのより深い関係構築を支援していくと述べています。