IAB Tech Lab、「ポッドキャスト技術測定ガイドラインv2.3」を公開。音声・動画ポッドキャストの計測方法を明確化

デジタル広告技術標準策定団体のIAB Tech Labは7月21日、「ポッドキャスト技術測定ガイドラインv2.3」をパブリックコメント向けに公開しました。今回の更新では、サーバーサイドのログデータを用いた測定方法を明確化。オープンRSSフィードやファイル配信を利用するアプリ上の音声・動画ポッドキャストが対象となります。

IAB Tech Lab、「ポッドキャスト技術測定ガイドラインv2.3」を公開。音声・動画ポッドキャストの計測方法を明確化
引用元:Podcast Technical Measurement Guidelines v2.3

ポッドキャスト技術測定ガイドラインv2.3における改訂の背景と目的

ポッドキャスト業界では、多くのポッドキャストアプリがクライアント側での再生確認機能を提供していないことから、サーバーサイドのログ分析に大きく依存しています。IAB Tech LabのCEOであるアンソニー・カツール氏は、「測定を大規模に機能させるには、各社が同じ方法でカウントすることが重要だ」と説明しています。今回の更新では、ポッドキャストのオーディエンスや広告配信を測定するための指針を明確化し、報告数値の不一致を抑えるためのガイダンスを示しています。

また、Triton Digitalの上級副社長ヒューゴ・マーテル氏は、「サーバーサイドのログデータがポッドキャスト測定の基盤である」と説明。Podtracの創設者兼CTOロバート・フリーランド氏も、オーディエンスや広告配信の測定について、「市場関係者が理解・適用できる一貫した基準は重要だ」と指摘しています。

改訂版ガイドラインの主な変更点と記載内容

バージョン2.3では、従来の「listener」という用語を「podcast consumer」に変更しています。また、URLプレフィックスの測定、RSSエンクロージャURLの変更、無効なトラフィックへの対応、測定ウィンドウの適用方法などに関するガイダンスが追加されています。

さらに、オープンRSSフィードやサーバーサイドのファイル配信を利用するポッドキャストアプリを通じて配信される音声・動画ポッドキャストについて、測定方法が明確化されています。これにより、重複ダウンロードやプラットフォームによる異常への対応など、測定実務に関する指針が整理されています。

今回の用語変更は、2027年に予定されているv3.0の方向性にもつながります。IAB Tech Labによると、v3.0では成長分野であるストリーミング動画ポッドキャストに焦点を当てる予定で、現在Podcast Technical Working Groupが開発を進めています。

IABとは

IAB Tech Lab(IAB Technology Laboratory)は、2014年に設立された非営利コンソーシアムです。デジタルメディア・広告業界の企業などが参加し、業界で利用される技術標準やガイドライン、仕様の策定・提供を行っています。OpenRTB、ads.txt、Open Measurement SDK、VASTなどの標準・仕様を扱うほか、広告測定、プライバシー、アドフラウドなどに関する取り組みも進めています。

参照元:Podcast Technical Measurement Guidelines v2.3

AMI(エイミー)

カウントの基準が明確になるのは、結局みんなが得する平和な世界線かも。